厳しい部活は誰のため?子どものため?それとも監督のため??

2020年4月5日


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skeeze / Pixabay

中学生になると、「部活動、何にする?」という問題が発生します。

部活が忙しくなると、なかなか家族で過ごす時間がとれなくなり、中学以降は家族と一緒にいる時間が減ってきます。

厳しい部活だと、平日、土日構わず毎日のように長い練習をこなし、毎日ヘトヘトに…。

厳しい部活は誰のため?

子どものため?

厳しい部活が子供のためというのは、下記のようなところからなのでしょう。

  • 厳しい部活動を通して、子どもは心身ともに鍛えられ、成長していきます。
  • 圧倒的な練習量で、スポーツの技術が向上し、基礎体力が大幅に向上します。
  • 厳しい上下関係から先輩に対する礼儀を身に着け、失礼のない行動が身につきます。

体育会系の学生は、就職活動で有利と言われています。

先輩社員をよく敬い、忠実に上下関係を守って上の人をたて、辛い業務でも音を上げずに頑張る力があるということで、体育会系は会社から重宝されるようです。

監督のため?

部活動でよい成績をあげると得するのは誰でしょうか。

もちろん、生徒は厳しい練習に耐えて、栄冠を勝ち取り、勝利の喜びを味わうことが出来ます。

しかし、それでお金が手に入るわけではありません(将来的にプロになる人を除いて)。

お金を手にするのは、指導者です。

その手腕が評価され、引っ張りだこになれば、当然、お金に繋がってくるわけです。

理不尽な部活

日本の体育会系では、理不尽なことがまかり通っているといわれています。

私自身、中学高校と野球部に所属していましたが、理不尽なことがたくさんありました。

  • 中学1年生のときはほとんど練習できず球拾い(中高一貫校だったので、高校生の練習の球拾いに駆り出されていた)
  • 球拾い中に声が出ていないと先輩たちに説教される(球拾いなんてモチベーションあがらないので、声を出したくない。でも出さないと先輩がキレるから仕方なく声出し)
  • 真夏の炎天下の河川敷の野球場で「水飲むな!」と制限される(1990年代、すでに「水飲むな」は危険と言われていたにもかかわらず…)
  • 練習中に突然の雨が降り、寒さでどうしようもなくなって缶コーヒーを飲んでいたら高1の先輩に突然殴られる(グラウンドに片付け忘れた荷物があることに気付き、それを片付けた先輩が、温かいコーヒーでぬくぬくしていた中学1年生の私の姿を見てイラッとしてグーで殴るという事件)
  • 合宿では先輩たちの話を正座で聞かなくてはならない(中1のときは先輩の数が多いので1時間以上正座…)

ここでは書けないようなもっとひどいこともあったのですが、まあ、嫌な思いをたくさんしました。

「野球は好きだけど、部活は嫌い」

という状況でした。

部活は嫌いだけど辞めたら野球が出来なくなるので、なんとか高3まで続けましたが。

何のための部活なんだろう?

スポーツで食べていける人というのは、ほんの一握りです。

にもかかわらず、部活が厳しすぎてそのスポーツが嫌いになって辞めていく子どもたちは少なくありません。

部活を教育の一環として考えたら、スポーツの楽しさを感じてもらい、部活動を通じて体力をつけていけば、それでもいいのではと思うのです。

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中学生になると、周りで体育会系の教育を受け始める子がちらほらと出てきているようです。

「そこまでやって、プロにでもなるの?」

と私は思ってしまうのですが。

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【編集後記】

部活動では指導者や先輩の権力が強く、パワハラがはびこっているところが散見されます。

そうでなければ、子どもが相手のQBに不必要にタックルを見舞ってケガをさせるってことはないはずです。

そして、それを子供の責任にしてしまい、責任回避を図ろうとする大人たち…。

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