Excelから弥生会計に仕訳をインポートする方法【基礎編】


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弥生会計では、仕訳データを取り込む(インポート)することができます。ただ、弥生会計のマニュアルによると、テキストファイル(メモ帳形式のファイル)から取り込むということで、ハードル高めです。しかし、実はExcelで作ったデータをインポートすることも可能です。

Excelから弥生会計に仕訳をインポートする手順

弥生会計では、仕訳データを取り出す(エクスポート)することができます。ということは、弥生会計からエクスポートしたデータを加工してインポートするのが、初心者にとってはもっとも簡単です。

1.仕訳日記帳から仕訳データをエクスポートする

まずは、弥生会計から仕訳データを取り出しましょう。インポートしたい内容のダミーデータを作成してから仕訳をエクスポートするのがお勧めです。

2017-07-31 (1)

ダミーデータを作成したら、そのデータをエクスポートします。「ファイル」のアイコンの「エクスポート」を選択します。

ショートカットキーを使用するのであれば、「Alt」+「F」、「E」と操作します。

2017-07-31 (3)

すると、下図のエクスポートのウィンドウが表示されます。ここで気を付けたいのが、出力先。データをCSVファイルにして出力します。

2.仕訳データを作成する

エクスポートしたファイルを開くと、下記の通り表示されます。

2017-07-31 (5)

入力のポイントは、下記の通りです。基本、下記のうち黄色でハイライトしている必須項目とオレンジでハイライトしている実質、入力が必須である項目を入力しましょう。

  • A列(必須)
    仕訳データは、「2000」と入力します。つまり、エクスポートしたデータのコピペでOKです。
  • B列
    伝票番号です。取込時に自動で付番されるので、空欄でOKです。
  • C列
    仕訳が決算仕訳の場合、「中決」または「本決」と入力します。「中決」とは中間決算仕訳、「本決」は本決算仕訳のことを指します。
  • D列(必須)
    取引日付を入力します。入力方法は、下記のいずれかです(2017年3月1日の場合)。
    「20170301」、「2017/03/01」、「2017/3/1」、「H29/03/01」、「H29/3/1」
  • E列(必須)
    借方勘定科目。弥生会計に登録されている科目と同一の科目を使いましょう。ただ、マッチする勘定科目が弥生会計に登録されていない場合には、インポート時に勘定科目を作成することが可能です。
  • F列
    借方補助科目
  • G列
    借方部門
  • H列(必須)
    借方の消費税の税区分。弥生会計の税区分の略称名を記述します。
  • I列(必須)
    借方金額。税込金額を入力します。
  • J列
    借方の消費税の金額。税抜き処理の場合は、必ず入力しましょう。
  • K列(必須)
    貸方勘定科目
  • L列
    貸方補助科目
  • M列
    貸方部門
  • N列(必須)
    貸方の消費税の税区分。弥生会計の税区分の略称名を記述します。
  • O列(必須)
    貸方金額。税込金額を入力します。
  • P列
    貸方の消費税の金額。税抜き処理の場合は、必ず入力しましょう。
  • Q列
    摘要。取引先や取引の概要を入力しましょう。半角64字までの入力が可能です。
  • R列
    番号
  • S列
    期日。入力方法はD列と同様です。
  • T列(必須)
    取引タイプを入力します。基本、「0」でOKです。振替伝票データの場合は「3」とします。
  • U列
    生成元
  • V列
    仕訳メモ
  • W列
    付箋1
  • X列
    付箋2
  • Y列(必須)
    調整。基本、”no”でOKです。

データの入力は、ファイルをExcel形式にしたほうが便利です。そして、インポートするときには新しいファイルを作成し、「値貼り付け」によりデータを移して、CSVファイルにして保存します。

3.仕訳データをインポートする

仕訳データのインポートは、仕訳日記帳から「ファイル」、「インポート」を選択して行います。

インポートするファイルを選択するときに、デフォルトではテキストファイルのみの表示となっており、CSVファイルは表示されません。

そこで、下図の通り、「すべてのファイル」を選択します。すると、作成したCSVファイルが表示されます。

2017-07-29 (2)

Excelから弥生会計に仕訳をインポートする場合の活用事例

会計ソフトを乗り換える

会計ソフトを乗り換える場合、前の会計ソフトのデータをエクスポートし、弥生会計の形式に整えてインポートすることができます。

これにより、前の会計ソフトのデータが弥生会計でも見ることができるようになります。

Excelで作成した現金出納帳を弥生会計にインポートする

現金出納帳をExcelで管理している場合、その現金出納帳のデータを弥生会計の形式に並び替えるなどの工夫をすることで、仕訳データに変換することが可能です。

レジのデータを弥生会計にインポートする

弥生会計では、Airレジとスマレジについては、弥生会計と連携することが可能です。しかし、それ以外のレジとは連携していません。

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そこで、弥生会計とは連携していないレジについては、エクセルなどのレジデータを弥生会計形式に変換して、売上データを取り込むこととなります。

レジのデータ量からすると、手入力は正直厳しいです。こういったときには、インポートの機能を使いたいですね。

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【編集後記】

土曜日から長女は修学旅行で日光へ。今日、帰ってくる予定です。それにしても、夏休みの土日に修学旅行って…。どうにかしてほしいものです。

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