1人でアドミ業務をこなしながら営業をして、税理士としてサービスを提供するのに工夫していること

2017年5月18日


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独立開業してからよく聞かれる質問の一つが、「何人で事務所を運営しているのですか」という質問です。私は、正直に「1人です」と答えています(正確には、妻も会社の従業員として少し仕事をしてもらっていますが、1歳の息子がいるため、大半のことは一人でやっています)。

1人で税理士事務所を行うということ

複数で税理士事務所を開業するというと…

独立開業をするときに2人以上で協力して税理士法人を起ち上げるというのも、一つの手ではあります。しかし、税理士の仕事自体、よほど複雑な案件やボリュームの多い案件に携わらない限り、税理士一人で案件をこなすことが可能です。それにもかかわらず、2人の給与水準をどうするか、事務所はどこに構えるか、会計システムは何を使うか、スタッフは雇用するか、いろいろ相談して決めないといけないので、ちょっと面倒くさそうです。

税理士ではなく、資格を持っていないスタッフを雇用し、アドミ業務(いわゆる総務などが行う仕事)やデータ入力などはスタッフに任せて、自分のリソースを事務所の経営と営業活動に割くという手もあるでしょう。ただ、零からのスタートで、すぐに人を雇うというのは現実的ではありません。私自身に豊富な資金力があれば別ですが、それほど十分な蓄えはありませんでしたので、初期投資を抑えるということが非常に大事でした。

1人で税理士事務所を運営していることを隠したくなるという誘惑に負けない

複数で税理士事務所を運営しているほうが、一般の方から見て、

「ちゃんとした組織だからちゃんとした仕事をしれくれそう」

「儲かっていそうだから、信用できそう」

「仕事がたくさんある人気の税理士事務所だから、きっといい仕事してくれそう」

と思われる気がします。そして、現に、そうかもしれません。

でも、実際どうでしょう?これって、本当ですか?私は違うと思います。組織が大きいけどスタッフの教育が十分でなくクオリティーが低いということもありますし、ブランドイメージと顧問料は高いけどそれに見合ったサービス提供を受けられないこともあります。会計事務所はブラック企業が多いと言われており、残業代がでない、終電過ぎまで働いてもタクシー代や宿泊代を出してくれない、給料が全然上がらないという噂をよく聞きます(私が在籍していた税理士法人は、会計業界トップクラスの待遇であり、そういったことはありませんでしたので、私の実体験には基づかない人から聞いた話です)。

税理士というのは、結局のところ、いいサービスをお客様に提供できるかどうかは担当者次第なのです。

人数が多いからと言っていい仕事が出来るわけではないのだから、巷のイメージには負けず、堂々と一人でやっていると言えばいいじゃないか!と。

スタッフを雇うと間違いなくクオリティーが下がってしまうので、クオリティーを下げずにお客様が満足していただけるサービス提供をするということを重視しています。

アドミ業務と営業をどうするのか?

1人で税理士業務を行い、仕事が増えてきたときに不足しがちになるのが時間です。私が重視しているのは、高いクオリティーの税務サービスを提供することです。すると、ちょっとした雑務などのアドミ業務や、営業にかける時間がとれなくなってしまいます。

アドミ業務で工夫していること

独立してまず感じたのが、郵便局に行ったり、銀行に行ったり、自分の会社の経理や社会保険の手続きを行ったりと、いわゆるアドミ業務に意外と時間がかかるということです。そして、そのアドミ業務を減らすために、次のことに取り組んでいます。

郵便局には行かない

郵便局に行く手間も意外と時間がかかります。ですから、書類は送らないようにしています。基本、PDFなどの電子データで送るようにしています。

銀行には行かず、インターネットバンキングを利用する

独立開業前からですが、口座振り込みはインターネットバンキングを利用しています。振込件数も少ないので、振込手数料は無料で済んでいます。

口座引落しできるものは口座引落しにする

ただ、インターネットバンキングもやや面倒くさいので、自動引き落としできるものは、自動引き落としにしています。困ったのは、社会保険料の引き落としです。社会保険料の自動引き落としは、ネット専業銀行やゆうちょ銀行ではできないという落とし穴がありました。
そこで開設したのが、信用金庫の預金口座です。都市銀行だと口座開設に時間がかかるようですが、地銀や信金では、口座開設まで時間がかかりません。

毎月振込をする手間を1件でもいいから減らしたいので、信用金庫の口座を開くことで、社会保険料を自動引き落としにすることができました。

事務所経理にクラウド会計の会計freeeを利用する

税理士といえども、自分の経理は面倒くさくて嫌なものです。自分の経理をやったところで、自分から顧問料をとれるわけでもないので、短時間に効率的に済ませたいところです。そこで、導入したのが会計freeeです。

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会計freeeでは、事業用の銀行口座を同期し、AmazonとAmazonカードを同期して事務用品費などの処理を極力自動化し、SuicaとViewカードを同期して交通費の処理の完全自動化を実現しました。

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請求書発行はfreeeとMisoca(ミソカ)を利用する

独立当初はエクセルで作成していましたが、結構面倒くさいし、時間がかかるので、無料で使える請求書発行システムを利用することにしました。会計freeeを利用していれば追加料金なしでfreeeの請求書発行システムが利用できます。今後、月3枚を超えると有料にはなってしまいますが、Misoca(ミソカ)という請求書システムを使うのもありです。弥生会計を使っている方であれば、Misocaはお勧めです。

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税務申告・申請は電子申告を行う

申告書を提出用、お客様控え、事務所控えと3部印刷し、自署押印をするというのは、結構な手間と時間がかかります。お客様に自署押印をしてもらうとか、税務署に持っていくとか、郵送をするとかの時間も含めると、かなり時間を要します。

こういった手間暇は、電子申告をすることで解消します。そして、この手間暇が解消されるのは、税理士だけではありません。お客様にとっても、自署押印には手間がかかりますし、組織が大きくなると捺印のための社内手続きが数日かかってしまうこともあります。電子申告をすると、電子納税も可能になりますから、お客様にとっては納税の手間暇が削減できます。

https://www.ysk-consulting.com/e-tax/

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営業はどうするのか

営業は、ブログがやってくれています。私の場合、まだまだ(紹介会社からではない)紹介のほうがメインではあるのですが。

基本、クオリティー重視で仕事をしている関係上、クオリティーの高い仕事をして、そのお客様がそのクオリティーを評価してくださって、次の仕事につながるというように、仕事を一生懸命行っていることが営業にもなっています。

6月までは3月決算の確定申告の仕事が続きますので、それまではブログに営業を頑張ってもらおうかと思っています。

まとめ

そういうわけで、アドミ業務と営業については効率化に取り組んでいる以上、スタッフを雇うほどの仕事が発生していません。他にも効率化に取り組んで行っていることがあるのですが、また別の機会に記事にしたいと思います。

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【編集後記】

昨日の夕方は、お客様との打ち合わせ。それ以外の時間は、3月決算の確定申告で忙殺され、食べ物以外の一日一新が出来ていません…。

【昨日の一日一新】

セブンカフェのノンシュガーのアイスカフェラテ

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※この記事は、投稿日現在の状況、法令に基づいて書いています。

また、ブログの内容等に関する質問は、受け付けておりませんのでご了承ください。

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