税理士試験に合格したいのなら「KY力」を高めろ!

2020年4月5日


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ilyessuti / Pixabay

2月ほど前のことですが、「魅力引出しコンサルティング」なるものを受けました。
そこで言われたのは、

林さんはすでに成功している人が実践していることをすでにやっている

ということでした。

成功している人は何をやっているのか?

成功している人が実践している思考

「成功している人が実践していることをやっている?ん?ということはもうすでに俺は成功しているのか?でも独立して3年経つけど過大ばかりなしな~。Twitterで応援したいビジネスをツイートした人に100万円プレゼントとかできないし」
と思ったのですが、私がやっていることとのいうのは、物事に取り組むときの心構えでした。

コンサルティングでは、次のことを尋ねられました。

「林さんは税理士試験に合格できなかったら、どうするつもりでしたか?」

私の答えは、こうでした。

「税理士試験に合格できないはずがないという自信があった。税理士試験に合格できないということは考えたこともなかった」

つまり、私は税理士になるということを自分の中で決めていたのです。

できるか、できないか、できなかったらどうするか、ではなく、「必ずやる」と決めて物事をすすめるということが成功する人が実践していることだったのです。

目標を達成するために口癖にすべき言葉

現在購読している神田昌典氏のメルマガ「仕事のヒント365」では、こんなクイズがありました。

目標を達成するためには、次のどの言葉を
口癖にしたら、できるようになるのか?
1. できたらいいな
2. できる!
3. 絶対、できる!

答えはというと、この3つのどれでもなく、次の一言でした。

「できなきゃ、おかしい」

思い返せば、税理士試験だけではなく、大学受験でもそうでした。

第一志望の大学に対しては、「合格出来たらいいな」という大きな目標であったのですが、合格した大学は「最低でもここの大学に合格する」という意気込みで臨んでおり、受験生時代の勉強の仕方をとっても、第一志望の大学に合格するための勉強よりも、「最低でもこの大学に合格する」といったところを確実に固めるための勉強を一生懸命やっていました。

それこそ、「合格出来なきゃおかしい」というくらい、バッチリ対策していて、第一志望の大学の対策よりも入念にやっていました(^_^;)

税理士試験に合格したいのなら「KY力」を高めろ!

社会人になって働きながらの税理士試験は辛い

税理士試験は5つの科目にそれぞれ合格しなければならない科目合格制のため、1つ1つの科目の合格に重みがあります。
合格率は10%台前半ですから、少しのミスが命取りになってしまいかねない合格の難しい試験です。

税理士試験合格までの平均受験回数は約8回。年に1回の試験ですから、平均して8年を試験勉強に費やすことになってしまうのです。

科目合格制というのが辛いところであり、社会人として仕事をしながらでも受験しやすいといわれているものの、それがかえって受験期間を長引かせてしまうという側面があります。

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私は税理士試験を受験し始めたのは大学生の頃で、学生のうちに3回受験をして3科目(簿記論、財務諸表論、消費税法)合格することができました。ですから、このペースでいけばあと2年程度で受験生活が終わるだろうという想いで社会人として働き始めました。

しかし、現実はそうはあまくありませんでした。

社会人1年目は新人ですから覚えなきゃいけない仕事もたくさんあり、ストレスも多く、とても受験に集中できるような状況ではありませんでした。

社会人2年目になると、仕事の環境にも慣れ、仕事をしながらも税理士試験の勉強ができるようになり、法人税法に合格することができました。

社会人3年目は、税理士試験で法人税法に並んでボリュームの多い科目と言われている所得税法にチャレンジしました(受験初年度だし仕事もしてるしという言い訳でその年はあいにくの不合格)。

所得税法の受験2年目にはきっちり合格しようと臨んだ社会人4年目。しかし、ここで大きな試練が待っていました。これまでの3年間たまりにたまった高圧的、独裁的な上司に対しての私の怒りが爆発してしまい、上司と職場で大声で喧嘩をしてしまいました。また、職場でのストレスのせいだったのでしょう、体調を崩し、肝機能障害で入院。上司とは半年以上口を利かない関係となり、仕事量を同僚の2倍以上の量にさせられ、パワハラを受けることとなりました。上司はそのまた上の上司に私を処分するように求めていました。そして、私もこれまでの上司の行ってきたパワハラ、職場での態度を上司の上司へ訴え、全面戦争状態となりました。

当時は税理士試験の講師という立場で働いていたため、税理士試験が終わる8月までは退職することはできず、パワハラを受け続けた中で心が折れないよう時が経つのを待ち続けました。時が経てば解放される、それまでは耐えるしかないと。

退職する決心はついていたので、このような辛い思いをしない職場で、かつ、実務経験がつめる会計事務所を探しました。

将来的な独立を考えると、小規模な税理士法人や個人の会計事務所が向いているということでしたが、狭い人間関係の中で嫌な思いをしてきたので、働いている人たちがお互い干渉しあわない、自由な雰囲気の場所で働きたいと思いました。

当時、会計事務所というのはほぼブラックな感じでしたので、もっともホワイトな感じがする会計事務所ということで選んだのがBig4と呼ばれる4大会計事務所の1つである税理士法人でした。

社会人生活4年目はもがき苦しんだ1年であり、そんな中でも受験に集中できるほどの強さは私にはなく、所得税法に合格することはできませんでした。上司との揉め事は先輩たちの協力もあって上司が異動することになり事態が収拾し、退職せずに講師を続けようというありがたい言葉も頂いたのですが、実務経験を積み前に進むという決断をすでにしていましたので内定をもらった税理士法人へ転職することにしました。

税理士法人では繁忙期の残業はこれまでに経験のない長時間労働ではありましたが、残業代もしっかりとでましたし、試験直前は試験休み、夏休み、有休を合算して1月程度休みを頂くことができ、無事8回目の受験で税理士試験に合格することが出来ました。

もがき苦しんだけど合格できたのは「KY力」があったから

大学生の頃までは勉強をするというのはいいことだったのですが、最初に入社した会社では、「勉強する=悪いこと」という雰囲気を感じていました。

勉強して税理士試験に合格するということは、正社員を辞めて非常勤の講師になるとか、講師自体をやめるということに繋がるので、ネガティブにとらえる方も一定数いたように思えます。

同僚の中には、税理士の勉強を継続していることを隠している者もいました。勉強をして税理士試験に合格したいという気持ちがあるものの、上司ににらまれるのを恐れて勉強に身が入らず、受験を諦めていたのです。

「税理士試験の勉強をし、合格する」ということに上司は快く思わないであろうとは私も感じていました。しかし、環境に流されて、同僚と同じように振る舞っていては、心に決めた税理士になるということはかないません。

空気を読んで、危険が及ばないように安全に職場で過ごすほうがいいのか。それとも、周りには同調せず、上司に睨まれるリスクを冒して税理士試験を受験することを公言して試験に合格するほうがよいのか。

私は、後者を選びました。職場での行動としては、「KY」な行動だったことでしょう。

でも、KYであることを恐れず、突き進んだことが税理士として10年以上のキャリアと積み、独立して4年目を迎えて家族をちゃんと養っていくことができたのだと自負しています。

KYな行動をとったことで色々と嫌な思いを経験してきましたが、ただ、それを避けていては何も達成できずに終わっていたでしょう。

  • 正直、私程度では成功したとはとても言えるようなレベルではないのですが、
  • 税理士になれた

独立して3年経ったけど無事に生計が立てられている

という私の中での最低限の目標については達成できています。

【関連記事】

同調圧力には負けない。人と違う道を選んだっていいじゃないか。

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【編集後記】

ただいま、創業融資のお手伝いをしています。会社として順調なスタートをきっており、2年後、3年後はどんな素晴らしい会社になっているんだろうと思うと何だかワクワクしてきます。

【一日一新】

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