FY2016はどの事業年度なのか?

2017年11月16日


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Counselling / Pixabay

税理士法人に勤務をしていた時、FY2016というと、事業年度終了の日が属する事業年度を指していました。つまり、3月決算の会社であれば、2015/4/1~2016/3/31の事業年度をFY2016と呼んでいたのです。私が所属していた税理士法人のファームでは、全世界それで通じていましたし、それが普通だと思っていました。しかし、証券会社のバンカーが作成した資料を見ると、FY2016が2016/4/1~2017/3/31を指していました。しかも、1人だけに限ったわけではなく、そのような資料の作り方をしている人が何人もいます。どちらが正しいのでしょうか。

FY2016が2015/4/1~2016/3/31を指しているという根拠

FYは、fiscal year(事業年度)の略です。

そして、2015/4/1~2016/3/31の会計期間を、

”fiscal year ended March 31, 2016”

と表現します。

ですから、海外オフィスや外資系企業のクライアントと仕事をするときには、”FY2016”というと、誰もが2015/4/1~2016/3/31と認識してくれていました。

もっとも、外資系企業は12月決算のことが多いので、迷うこともあまりないのですが。

FY2016が2016/4/1~2017/3/31を指しているという根拠

日本では、2015/4/1~2016/3/31の事業年度を2016年度と呼ぶことが多いです。これに影響されたためなのか、投資銀行のバンカー(日本人)が作るレポートでは、FY2016が2016/4/1~2017/3/31の事業年度を指していることが多く、非常に混乱させられました。

どっちが正しいのか?

そもそも、英語から来ている略号ですから、FY2016と言ったら、2015/4/1~2016/3/31が正しいと私は思っているのですが、2015/4/1~2016/3/31を指して使っている方も多いの現状です。

ですから、12月決算以外の会社で「FY」を使うのは、やめたほうがよいでしょう。

投資銀行のバンカーは英語が得意ですアピールが好きで、、日本人相手に出すレポートであっても、なぜか英語と混ぜたがる傾向があります。そして、「2016年度」と書けばいいものを”FY2016”と書いて混乱を招いてしまいます。

英語をたくさん使ってインテリっぽく見せる資料の作り方は、どうも好きになれません。英語を多用して格好つけるよりも、お客様が読みやすいものを作るようにするべきでしょう。

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【編集後記】

昨日は、午前中に打ち合わせ、午後に12月決算の会社の確定申告書のレビュー、夜にお客様の棚卸し作業の立ち合い&新年会でした。

【昨日の一日一新】

お客様の棚卸しの立ち合い

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