税金などの負担の面から考える会社設立のメリット・デメリット

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起業するとき、まず考えるのが個人事業主として事業を行うのか、それとも法人を設立して事業を行うのかです。税金の負担の面から、会社設立のメリット・デメリットをまとめてみました。

WikimediaImages / Pixabay

会社を設立するメリット

事業を行う場合、個人で行うこともできますし、法人で行うこともできます。まずは、法人を設立するメリットのうち税金に関わるものをご紹介します。

経費にできる費用の範囲が個人事業主と比べて広い

個人事業主は、事業所得に対して所得税が課税されます。事業所得は、下記通り計算します。

事業所得=収入金額(売上)-必要経費-青色申告特別控除額(通常、65万円)

この必要経費というのは、収入(売上)を得るために直接必要な売上原価や販売費、管理費その他費用をいいます。

この「直接必要な」というのが厄介なところです。例えば、個人事業主が支払った下記の支出は、必要経費にはなりません。

・ 健康診断費用

・ 妻(夫)に支払う給与(これが必要経費になるためには、妻(夫)が「青色事業専従者」であることが必要)

健康診断費用は、売上を得るのに直接必要とまでは言えず、所得税では生活費扱いです。

妻(夫)に支払う給与を必要経費とするための要件の一つとして、下記のものがあります。

「その年を通じて6月を超える期間(一定の場合には事業に従事することができる期間の2分の1を超える期間)、その青色申告者の営む事業に専ら従事していること。」

「専ら従事」ということは、つまり、その仕事に専念しなければならないということであって、他の仕事をしてはいけないということです。正社員はもちろん、パートに出るというのもダメです。

それに対して法人はというと、当然、健康診断は福利厚生費として経費になりますし、妻(夫)に対する給与も適正な水準であれば経費として認められます。

給与所得控除がある

個人事業主の場合、上記で述べたほうに、事業から生じた利益から最大65万円の青色申告特別控除額を差し引いて事業所得を計算し、これに税率を乗じて所得税を算出します。

これに対し、給与に対する所得税は、給与収入額から給与所得控除額を差し引いた給与所得に対して税率を乗じて計算します。この差し引く給与所得控除額ですが、65万円~230万円(平成28年の場合)となります。

事業所得では最大で65万円の控除であったのが、給与所得だと最低65万円の控除なのです。

扶養家族が多いと社会保険料の負担を抑えられる

脱サラして起業した時、意外と負担が重くて困るのが社会保険料です。個人事業主の場合、年金は国民年金に、健康保険は国民健康保険または前の会社の健康保険の任意継続になります。国民健康保険ですと、これまで扶養者であった妻(夫)や子供についても保険料が発生することになり、扶養親族が多ければ多いほど、その負担が重くなります。任意継続は任意継続で、前の会社の給与に見合った保険料となりますから、起業したばかりの方の収入に見合っているかというと、やはり重い負担になると思います。

法人を設立した場合、自分の給与は予定されている収入に合わせて決めることになりますから、収入と見合った水準の保険料にすることが可能です。

会社を設立するデメリット

税金の計算が複雑

法人化するとその法人の確定申告をしなければなりません。個人からすると、法人税の確定申告書の作り方を一から学ぶというのは非常に負担が重いことでしょう。また、法人住民税や法人事業税の確定申告も同時に行わなければなりませんので、所得税の確定申告だけで済む個人事業主と比較すると、その負担は段違いです。

あまり利益が出ていない状況では所得税のほうが税金が安い

利益はすべて給与になるようにして法人税はゼロとすれば同じになるかもしれませんが、それ自体難しいことです。また、法人住民税には均等割というものがあり、東京都ですとたとえ赤字でも最低7万円の税負担が発生します。

会社を設立するデメリットは本当にデメリットなのか?

法人化した時には、税金の計算が複雑になりますので、税理士と契約することをお勧めします。税理士と契約することによって確定申告などの事務負担が軽減出来て本業に集中することが可能になりますし、定期的に税理士と一緒に数字を見ることで、売上目標を意識することや、経費の適正化など、経営にもプラスに働きます。

もう一つの所得税のほうが安いのではないか?という部分ですが、こちらは敢えて自分に課す制約と考えるとよいでしょう。法人化した時に「この事業、法人化しないで個人事業としてやっていたほうが税金が安かったなぁ」というのは、悔しいですよね?そういった思いはしないように自分を奮い立たせ、法人成りのほうが税金がお得な水準になるように事業を育てていく、このように考えてはいかがでしょうか。

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【編集後記】

今日のランチでの丼もの屋さんは、ランチタイムにもかかわらずワンオペでした。かわいそうに・・・。

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------※この記事は、投稿日現在の状況、法令に基づいて書いています。---------

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