6月は定時株主総会などが多すぎでは?会社を新設するなら3月決算にこだわる必要はない

2017年6月3日

——※この記事は、投稿日現在の状況、法令に基づいて書いています。———

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6月と言えば、上場企業の株主総会のシーズンです。東証一部上場企業の7割以上が3月決算ですから、6月に株主総会が集中しています。これを是正しようと2017年度税制改正では法人税の申告期限の延長の改正が行われましたが、効果はいま一つのようです。

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6月は定時総会が多い

日本では、国や地方公共団体の事業年度が4月~翌年3月となっています。学校も同じく4月~翌年3月です。これに併せるように、上場企業の多くは3月決算です。そのため、定時株主総会が6月に集中してしまいます。

この4月~翌年3月という事業年度は、国、地方公共団体、上場企業に限ったことではないようです。

私は税理士ですので、税理士会に加入しています。この税理士会も4月~3月を会計年度としているため、6月には総会が行われます。

東京税理士会の総会と所属している神田支部の総会といったように、税理士会だけで2回の総会があります。

私は、ファイナンシャルプランナーとしても登録をしているので、税理士会のほかにも、日本FP協会にも加入しています。こちらも会計年度が4月~翌年3月であり、6月に定時総会が予定されています。

このほかにも、住んでいる分譲マンションの管理組合の会計年度が4月~翌年3月となっており、こちらも6月に総会があります。

つまり、私の場合、6月に4回も定時総会があるのです。しかし、税理士ですから6月はまだまだ3月決算の法人税確定申告の仕事が残っています。税理士としての仕事が忙しい中に4回も総会に行くことなんてできません。そして、そのうち2回が税理士会関連の総会ってどういうことでしょう?

日本全体が3月決算の会社が多いのですから、6月はまだまだ税理士業界も仕事が多い時期のはずです(もちろん、ピークは過ぎてはいますが、閑散期とは言えないはず。)。なのに、なぜ税理士会の定時総会も6月に行われるのでしょうか。

会社を新設するなら3月決算にこだわる必要はない

会社を設立するときに決めなければいけないことの一つが、決算期です。

日本では3月決算が多いから、みんなに合わせて3月決算にしよう

というのは、お勧めできません。

大企業の子会社の場合は、3月決算の親会社と決算期を合わせるのメリットが大きいのですが、中小零細企業にとっては、3月決算にするメリットがあるわけではなく、デメリットのほうが大きいです。

3月決算にすると、次のようなデメリットがあります。

国、地方公共団体などの公的団体と取引がある場合、着地見込みの予測が難しい

国、地方公共団体などと取引がある場合、3月は予算消化の季節となることから、仕事の受注が増える繁忙期となります。繁忙期になると、売上の把握や在庫の管理が難しく、業績の着地見込みが難しくなります。利益管理が難しくなると、法人税などの税金も予測しづらくなってしまい、想定以上の税金が発生してしまう可能性があります。

決算期は閑散期にしたほうが、業績予測も容易ですし、節税対策も立てやすくなります。

私の会社は、6月決算にしています。税理士業界は1~6月は仕事も多く忙しい季節ですので、それが一段落する6月に決算日を迎えるようにし、7~8月とゆっくりと自分の会社の決算をします(そんなに時間はかかりませんが)。

4月~6月は忙しい

子供がいると、4月は入園や入学などにあたることがあります。私は入園式や入学式のある年になると、ちゃんと参加できるかどうか落ち着かない気持ちになりました。税理士法人時代は、その当日にクライアント先への訪問が入らないようにと心配になりましたし、経理部時代はピークに忙しい最中、周りから白い目で見られるのではないかとビクビクしながらも、午前休をとっていました。自分の仕事はきっちりと終わらせることはできるのですが、周りからどう思われるのだろうとは思ってしまいますよね。そういう時は、

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仕事は過程が大事なのではない。結果がすべて。結果をきちんと出していれば、繁忙期に午前休をとっても悪くない

と自分に言い聞かせて、休ませてもらいました。周りが理解のある方ばかりだったので、大変助かりました。

また、4月は新入社員が入ってくる季節です。新入社員の教育をしていかなければなりません。3月決算の上場企業の経理部の場合、4~6月に新人を教育する余裕はないというところも多いのではないでしょうか。自分の仕事で一杯一杯の中、なかなか教育まで手が回りません。

4月終わりから5月1週目までは、ゴールデンウイークがあります。その期間、しっかり休みたいということであれば、ゴールデンウイーク前後はいつも以上に働かないといけません。私の場合、税理士法人時代はゴールデンウイーク期間すべて休めたということはありませんでした。Big4の税理士法人に勤めていると、4月は会計監査の補助としてタックスレビュー業務(財務諸表の税金勘定の監査の補助みたいなもの)で、オフィスにいる時間がほとんどありませんから、その残務処理をゴールデンウイーク中にこなす必要がありました。

経理部時代はというと、単体決算グループにいたおかげで休むことができました。これが連結決算だと全て休むのは難しいと思います(もちろん、開示の日程などにもよりますが)。監査法人勤務の公認会計士はというと、ゴールデンウイークはもはや平日扱いです。1年で一番の仕事のピークの時期ですから、休んでいるわけにはいかないのです。

そして、6月は上述したように、総会の季節です。これから起業して会社を設立するという場合には、わざわざ忙しい時期に事務作業を増やすのは得策とは言えませんので、何となくみんなが3月決算だからという理由で3月決算にするのはやめましょう(もちろん、3月決算にしなければならないビジネス上の理由があれば、3月決算でよいと思います)。

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【編集後記】

昨日は、前の会社の仲間とランチ。仕事のこと、将来のことをしっかりと考えている仲間なので、会うたびに良い刺激を受けます。そして、本日は、郵便局にて半年分の住民税を納付してきました。納期の特例を活用しているので、住民税の納付は年に2回のみです。先日、会社の郵便貯金の口座の暗証番号を何度も間違えてロックがかかってしまっていたので、手続きに時間がかかりました。

【一日一新】

裏神田自然生村でランチ

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