税理士として独立開業してから約1年半。
お客様がほとんどいない中、自分が仕事のスタンスとして書いた記事があります。
自分でお客様を開拓できていないその時に書いたこと、そして今の自分。
同じなのでしょうか。変わっているのでしょうか。
独立直後に書いた林義章税理士事務所のスタンス
独立直後に書いた仕事のスタンスに関するブログ記事は、下記リンクのものです。
https://www.ysk-consulting.com/attitude-toward-my-work/
タイトルだけ抽出すると、下記の通りです。
独立直後に書いたスタンスの通りになっているのか、比べてみる
法令順守
まずは「脱税はしない、節税をする」ということなのですが、これはきっちりできています。
「まあ、出来ていなかった場合、ここで公にするってかなり問題なので、出来ていることにしているに決まってるじゃん」と突っ込まれそうですが、本当にちゃんとできています。
「清濁併せ呑む」ということで、不足していそうな売上、怪しい領収書、不自然なお金の流れは聞かなかったこと、見なかったことにするという税理士もいることでしょうが、それは税理士の使命にかなったものなのかと考えてしまいます。
私たち税理士は、税理士法の定めによって「税に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告納税制度の理念にそって、納税義務者の信頼にこたえ、租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図る」を使命としています。
(東京税理士会ホームページより引用)
税理士である以上、脱税を咎め、税法で定められた範囲内でしっかりと節税ができるようにするというのが務めというものでしょう。
場合によっては、節税が限られる場合がありますが、それでも脱税は勧められません。
税務調査が来てしまったら、脱税はバレるものです。
多分税務調査は来ないからバンバン脱税しようという考えであれば、税理士の関与なしで自己責任で行うべきでしょう。
粉飾決算についても、当初スタンス通り、勧めたり黙認したりはしていません。
会社の財務諸表というのは、人間でいうところの健康診断と同じです。
数字をごまかしていると会社の状態のどこが悪いのか、見えなくなってしまいます。
架空の利益を出して税金を払っているから税理士としてはOKとはいえないのです。
その誤魔化しで本当の意味での会社の立ち直りが遅れてしまうという危険があるのです。
クオリティーの高い税務サービスを提供する
「事務所の規模の拡大よりも、クオリティーの向上を重視する」ということを書いたとおり、今でも職員は雇わずにひとり税理士をやっています。
事務所の規模を拡大しようとすると、ひとりのお客様に対して費やす時間は短くなり、その仕事の質も落ちてしまいます。
間違いなくしっかりと仕事をこなすことを大事にしているので、営業はブログに任せているのみです。
独立当初はお客様がほとんどいなかったため、交流会に参加してみたりもしましたが、交流会ではほぼ成果なし。
今のお客様のほとんどが独立前に一緒に仕事をしていた同僚からのご紹介とブログ経由でお申込みいただいた方です。
そして、それで生計が成り立っており、住宅ローンも無事に毎月返済できています。
贅沢な暮らしはできませんが、仕事のクオリティーよりも営業でお客様をとることを重視してしまうと、仕事の質が落ちてしまい、信頼を失います。
それでも、ガンガン営業でとってくれば、解約数よりも新規契約が多い状態にすれば拡大はできるでしょう。
ただ、そういう税理士になりたいとは思えないのです。
独立してご相談の多い案件は、国際税務関連です。
外国法人の日本進出時の税務まわりに対応できる税理士が多くはないため、外国法人からの問い合わせをよく受けています。
また、国内及び国外にわたって行われる取引(クロスボーダー取引)に関しては、国内法と租税条約の双方の確認が必要であり、同業の税理士からの相談も何度か受けました。
高度税務に対応できるということを活かしての仕事を想定通りに頂くことができました。
お客様とWin-Winの関係を築く
私のモットーが「クオリティーの高い税務サービスを提供する」ということですが、必ずしもそれを求められているわけではありません。
「仕事の質なんて税理士であればみんな同じだろうから安ければ安いほどいいだろう」と考えている方が一定数います。
しかし、現実はそうではありません。
仕事の質は均一ではないですし、安ければ安いなりの仕事をするので、間違いが多かったり、節税のアドバイスが全くなかったり、担当者のレベルが低かったりと安いのであればそれなりの仕事になります。
「安ければクオリティが低くても構わない。税務調査が来なければ全く問題ないし。」
といったように、税理士の仕事への理解が全くなく、業者のように使い倒せばいいという方が一定数います。
そういう場合には、やはりお仕事はお断りしたほうがよいと考えています。
そういう仕事をすると、Win-Winにはなれません。
Lose-Loseになってしまいます。
Lose-Loseになってしまうようであれば、契約は解除したほうがよいでしょう。

先輩の税理士の方々は、「上から目線」だと不満を言われることが多いようですが、私の場合はどちらかというと見下げられがちなので、もう少し強気になったほうが対等になれるかもしれません(^^;)
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【編集後記】
今日は少し時間の余裕ができたので、Surface Laptopを購入。
今年は去年よりも業務量が多いので、先を見通した先行投資です(^^)/
ついでに、アシックス銀座店で足を計測してシューズを購入。
セミオーダーを買う予定でしたが、店員さんのおすすめもあり、別のランニングシューズにしました(脚、故障しているし)。
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※この記事は、投稿日現在の状況、法令に基づいて書いています。
また、ブログの内容等に関する質問は、受け付けておりませんのでご了承ください。
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