※ 国税庁HPより
2018年10月5日、国税庁のホームページにて「QRコードを利用したコンビニ納付手続の開始について」のお知らせが掲載されました。
従来は、税務署から交付または送付されたバーコード付きの納付書がなければ利用できなかったコンビニ納付がより便利になります。
電子納税の簡素化の政策の一つといえるでしょう。
電子納税は難しい?政府税調、簡素化を検討し、利用拡大を目指す
QRコードを利用したコンビニ納付手続の概要
概要
QRコードを利用したコンビニ納付の利用方法の概要は以下の通りです。
- まずは自宅などで確定申告書作成コーナーや国税庁ホームページにてQRコードを作成します。
- 次にそのQRコードをコンビニへ持っていき、キオスク端末のLoppiまたはFamiポートでバーコード(納付書)を出力します。
キオスク端末では、スマートフォンやタブレット端末の画面に表示から読み取ることができます。 - 最後に、そのバーコードをレジに持っていき、税金を納付します。
なお、QRコードを利用したコンビニ納付の利用方法の詳細は、今後、発表されるとのことです。
利用開始日
利用開始日は、2019年1月4日からです。
つまり、次の所得税の確定申告からこの納付方法を利用することが出来ます。
対象金額
コンビニでの納付ということもあり、利用できるのは納付税額が30万円以下の場合のみとなります。
税金を払うことが出来るコンビニ
キオスク端末があるコンビニは以下の通りです。
- ローソン
- ナチュラルローソン
- ミニストップ
- ファミリーマート
上の3つにはLoppi、ファミリーマートにはFamiポートが設置されています。
ここで、何かお気づきでないでしょうか。
そうです。
セブンイレブンではQRコードによるコンビニ納付ができません!
業界最大手のコンビニで納付できないとは何とも不思議ですね。
QRコードよりも便利な税金納付方法
QRコードでのコンビニ納付、スマホ片手にコンビニで手続きをしてレジで払うってコンビニをよく使う方にとっては金融機関に行くよりも楽でしょう。
しかし、コンビニに行かなくても税金を払う方法があります。
- 振替納税
- クレジット納付
- ダイレクト納付
振替納税
税務署へ口座振替依頼書を提出することにより、口座引き落としにより納税する方法です。
対象税目は、所得税と個人事業主の消費税のみです。
メリットは、以下の通りです。
- 通常、税金の納付期限は確定申告期限と同じだが、振替納税の場合、所得税の確定申告期限が3月15日にもかからず、4月中旬から下旬に口座振替が行われる
- 一度、振替納税の手続を行えば、2年目以降は手続き不要
- 利用金額の制限なし
- 書面での確定申告でも利用できる
クレジット納付
クレジット払いで税金を納付する方法です。
すべての税目で利用可能です。
メリットは、自宅などで納税できることとクレジットカードのポイントをためることができることです。
ただし、決済手数料がかかるため、1%以上のポイント還元率のあるクレジットカードで納付しないと、かえって損をしてしまいます。
詳細は、下記の記事をご参照ください。
なお、デメリットは、以下の通りです。
- 利用限度額が1,000万円未満であること
- 1,000万円未満でもクレジットカードの利用限度額にひっかかると利用できない
ダイレクト納付
ダイレクト納付は、税務署で一度手続きを行えば、電子申告と同時に電子納税の手続ができるものです。
電子申告時に、即時の納税または納税期日の指定ができます。
電子申告をするのであれば、ダイレクト納付をすることで、納税の手間が大幅に軽減できます。
このダイレクト納付がもっとも手間が軽くて利便性の高い納税手続といえるでしょう。
まとめ
納税するには銀行や郵便局に行かなければならないというのは、法人税、所得税、消費税などの国税については過去のものとなりつつあります。
今まで金融機関に税金を払いに行っていた方でコンビニをよく利用する方は、コンビニ納付を検討してもよいでしょう。
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【編集後記】
事務所を移転してから1か月以上たちますが、まだ落ち着いていません…。
昨日、冷蔵庫が届いたのですが、アースがない!ということが判明。。
びりびりガードでとりあえず対応してみます。
本日は、当ブログへのお問い合わせに返信し、夜はお客様と打ち合わせの予定です。
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