著作者の一人として関与させていただいた『連結納税の実務ーQ&Aによる要点解説 別表記載のポイントー』(一般財団法人大蔵財務協会)が発売されることになりました。
ゴールデンウイーク前には書店に並ぶ予定です。
上記には私の名前は入っていませんが、画像を拡大してもらえれば、私もちゃんと執筆者の一人として名を連ねていることを確認できると思います(;^_^A
本書の特徴その1:Q&A形式
連結納税では、単体納税ではなかった以下の論点を新たに考慮する必要があります。
- 連結法人の加入、離脱
- 納税手続き(親会社へ一元化)
- 連結法人全体での計算(受取配当等の益金不算入、寄附金、交際費、各種特別控除など)
- 個別帰属額の算定(連結所得の各連結法人への配賦)
- 連結納税に関する各種申請手続
連結納税の実務に携わると、こういった論点に触れるたびに
「これってどうするんだっけ?」
と「?」なことが色々と出てきます。
実務に携わっている方の「?」に応えるべく、Q&A形式により構成しています。
本書の特徴その2:記載例が充実
連結納税では、単体納税にはなかった「申請書・届出書」が存在し、「別表」の記載も単体納税と似て非なるものです。
そこで、「申請書・届出書」の記載例を充実させるとともに、「別表」については設例をもとにした一連の流れで説明しています。
「別表」の記載例では、「税務ソフト」で自動計算される項目(実務担当者が読まないであろう部分)はできるだけ排し、自分で入力しなければならない部分を中心にに吹き出しを付けて解説しています。
本書の特徴その3:編者・著者が実力派の国税OB(私以外)
編者の廣川昭廣先生、舛巴啓二先生は東京国税局調査第一部調査審理課出身です。
調査審理課というのは、平たく言えば、現場の調査官が見つけてきた調査での是正項目にGOサインを出すかどうかを判断する部署です。
国税OBの中でも、最も税法の解釈に熟知している方々の一人といえるでしょう。
廣川先生は、日本たばこ産業株式会社財務グループ経理部部長、神田税務署長を歴任しており、税理士として独立後も名だたる大企業の顧問税理士としてご活躍されています。
実務書執筆の実績も多数あり、今回の書籍出版にあたっては監修として取りまとめをして頂きました。
舛巴先生は東京国税局調査部の連結担当部門総括主査、渋谷税務署特別国税調査官(連結納税担当)を歴任し、連結納税に熟知されております。
今回の書籍は、舛巴先生の連結納税における豊富な知識あってこそのものといえるでしょう。
私はというと…
連結納税については、税理士法人勤務時代、クライアント先への連結納税導入コンサルティング、申告書作成・レビュー等の業務を経験しました。
その後、上場企業の経理担当者(税務担当者)として、連結納税の導入を主導しました。
経理担当者ということもあり、連結納税の導入にあたっては、税務申告だけではなく、連結納税に係る税効果にも携わることになりました。
税務だけではなく、会計や財務の面から連結納税を見ることができたというのは、良い経験になったと思います。
今回の執筆にあたっては、縁あってかわいがっていただいている廣川先生からお声がけを頂いて実現しました。
実力派のお二人の先生のお力を存分に発揮できるような役回りで、参加させていただいています。
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【編集後記】
また、本日、大蔵財務協会の担当者の方に本を届けていただき、記念の写真をとりました。
これを今日の記事のアイキャッチ画像にしようかとも考えましたが、国税OBの先生お二方の力あってこその本ですので、それはやめておくことにします。
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また、ブログの内容等に関する質問は、受け付けておりませんのでご了承ください。
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