残業は好き?嫌い?渋々やっているようで実は好きだったりする?

2018年2月8日


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geralt / Pixabay

私は転職すること3回、4社を経験してきました。どの職場でも残業はありましたが、概ね残業するのは当たり前といった雰囲気があることは共通しています。そして、残業を嫌がるような口調で話しつつも、常に残業している人に対しては、「この人、本当は残業好きなんじゃない?」と思っています。

会社員時代の私の個人的な残業削減への取り組み

私自身、月100時間を超える残業をしてきたこともありますし、部下に残業させていたということもあります。ですが、残業削減の努力はしてきました。やむを得ない残業はしましたが、無駄な残業はしないようにしていました。ですから、どの職場でも、「早く帰るキャラ」、「休日出勤しないキャラ」は確立できていたと自負しています。

月100時間以上残業した時でも、当時の職場内では残業が少ないほうでした。

勤務時間が少ない(残業が少ない)ということで、他の人の倍の仕事が回ってきたこともありました。そして、それでも、他の人より少ない勤務時間を維持したまま、仕事をこなしました。

小学生の子供が振替休日で月曜日が休みの時は、大抵の場合、有給休暇を取得していました。

それでも、仕事で実績を残し、給与を上げていくことが出来ていましたし、転職するときもスキルを評価してもらい、常に前の職場よりも高い給与で採用してもらうことができていました。

残業しなければ仕事が片付かないわけでもないし(私の職種の場合。当然、職種によっては片付かないことはあると思います)、残業しなければスキルが身につかないわけでもないのです。

なぜ残業するのか?

なぜ、人は残業するのでしょうか。私なりに考えてみました。

仕事が終わらないから

単純に仕事が多すぎて終わらないということがあります。税理士法人時代の私がそうでした。クライアントの決算期が12月決算に偏っていたため、1~3月に仕事が集中し、物理的に週40時間の定時内に終わるボリュームではありませんでした。

繁閑のある仕事ですと、閑散期の売上では会社経営が成り立ちませんから、繁忙期の残業は不可避なものとなってしまいます。

帰りづらいから

上司や先輩がいつも残業していて帰りづらいというのが日本の職場ではよくある話です。

単に帰りづらいだけであればまだよいのですが、上司が日中、忙しすぎると、上司から部下への指示がどうしても定時後になってしまい、定時には帰ってはいけないという環境になっていることがあります。

その場合、社内で出世したいのであれば、帰ってはいけません。上司の都合の良いタイミングに会社にいることが高評価に繋がります。

残業代が欲しいから

基本給が低く、給与に占める残業代の割合が高いと、残業代がないと生計が成り立たないということがあります。

自分の懐具合を考えると、残業だと収入が増えて内心、嬉しかったりもします。

家に帰りたくないから

既婚男性にありがちなのが、家事や育児をやりたくないから残業するというやつです。家事や育児の分担が増えるよりは仕事していたいという心理ですね。

私が思うに、家事や育児の方が仕事よりも大変です。会社の部下は基本的には上司の指示を受け入れてくれますが、子供は言うことを聞いてくれません。

根気強く何度も説明してもなかなかわかってくれないことも多いです。うちの1歳3か月の長男は、まだ言葉も十分に分かっていないので、おもちゃを散らかしまくっています。片付けてもきりがありません。

そして、独身一人暮らしにありがちなのが、家に帰っても一人で寂しいので、残業して同僚と一緒にいるほうがいいというものです。私は就職後すぐに結婚したのでその気持ちを味わうことができなかったのですが、単身赴任の方もこのようなことはあるようでして、誰もいない家に帰るよりは会社にいたほうがよいみたいです。

仕事が趣味だから

税理士法人に勤めていた時、このようなタイプの方が何人かいました。毎日深夜遅くまで会社にいますし、土日も会社にいます。少しでも仕事が減ると、上司に仕事が欲しいと直訴し、常に溢れんばかりの仕事を抱えたがるというタイプの方です。

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この気持ちは分からないでもありません。税法はその範囲が広く、奥が深いので、極めようと思っても切りがないというようなものです。白黒判断を付けるのが難しいケースもよくあり、そういったケースの過去の判例を読むと、法令に対する国税のスタンスや裁判所の判断が垣間見せて面白くもあります。

残業しないためにはどうすればいいか?

無駄なことはやらない

会社という組織にいると、「無駄だなぁ」と思うようなことも、社内ルールで割愛できないことが多いのは確かです。しかし、中には手続きの流れを変えるのが面倒で変えていないだけということも山ほどあります。

過去の慣例にとらわれず、「無駄なことはやらない」という意識をもって仕事に取り組むべきです。過去のやり方を踏襲するだけでは、自分のスキルは上がりません。過去のやり方を改善していくという意識で働くことによって、自分のスキルを高めることができます。

帰りやすい雰囲気を作る

とにかく、上司という立場になったら、早く帰ることです。上司が残っていると、部下は帰りづらいものです。上司たるもの、仕事は作業することではないはずですから、職場にとどまらないようにするべきでしょう。

また、従業員それぞれのデスクにパーティションがあると、帰りやすくなります。私が在籍した4社のうち2社はパーテイションがあったので、仕事が片付いた時には周りの目を気にすることなく定時に帰ることができました。

残業代に頼らない生活設計を心掛ける

ついついやってしまいがちなのが、残業代に頼る生活設計です。私自身、残業代がないと収支が赤字になるという働き方をしていたことがありました。

残業はしないように心掛けている私ですが、残業代に依存する生活設計であったときは、残業があると「これで今月は黒字になる!」と前向きに残業していました。

やはり、残業代に頼らない生活設計を組み立てるべきだったなぁと反省しております。

家族と良好な関係を築く

家事や育児は大変です。大変ですが、子供は面倒を見れば見るほど懐いてくれますし、懐いてくれればくれるほど、可愛いものです。

私も十分とは言えませんが、家事、育児に参加することを心掛けています(特に、育児)。妻が満足してくれるほどではないとは思いますが、家事、育児に参加することで、妻との良好な関係が築くことができ、帰りたくなるような環境の家になっています。

仕事以外の趣味を持つ

好きな仕事についていれば、仕事は楽しいものです。私も、税理士の仕事が好きなので、意識しないと仕事ばかりしているという状態になってしまいます。

ですから、仕事以外にもやりたいことを増やしていかないと!と思っています。

週末はキャンプ、国内旅行、味覚狩りなどなど、子供といかにして楽しむかを考え、仕事をしすぎないようにしています。

営業時間を守る

残業の多い日本人ですから、平日の18時過ぎに仕事の電話がかかってくるとか、メールを受信するとか、場合によってはミーティングが設定されてしまうということが起こりがちです。

仕事の電話はでない、平日夕方のメールには返信しない、ミーテイングは17時までとルールを決めたほうがよいでしょう。

特に、仕事の量が多すぎて残業がやむを得ない状況になっている場合は、なおさら営業時間を守るべきです。営業時間外の残業は多すぎる仕事を落ち着いてこなすことにあて、それ以上の過酷な残業に陥らないようにすべきでしょう。

残業しないという強い意志を持つ

何よりも大事なのは、残業しないという強い意志を持つことです。

どうせ残業だから、という気持ちでいると、定時内の仕事の効率が低下します。すると、「定時内の仕事が非効率⇒残業の慢性化」という悪循環が起きてしまいます。

まとめ

結局は、残業は働くものの意識改革なくしてはなくならないものだと思います。政府の取り組む働き方改革が、掛け声だけに終わらず、働くものの意識に届くものが出てくればよいなと思います。

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【編集後記】

昨日のサッカーワールドカップアジア予選の日本 VS イラクの試合は、残念ながら引き分けに終わってしまいました。それにしても、気温が約38℃という過酷な状況の中でなぜ試合をするのでしょうか。

気温の下がる時間帯にキックオフすべきです。サッカー選手の体調管理を考えて、試合を組むようにしてもらいたいものです。

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※この記事は、投稿日現在の状況、法令に基づいて書いています。

また、ブログの内容等に関する質問は、受け付けておりませんのでご了承ください。

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