企業向け経理研修を実施

2018年2月8日


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Noupload / Pixabay

企業研修を行っている法人のお客様からの依頼で、先週と今週のそれぞれ1日ずつ、企業向けの経理研修を実施しました。経理部に配属となって日の浅い方が対象の研修であり、参加者は30数人でした。

研修の内容

上場企業の経理部の役割

今回の研修は、上場企業の子会社の経理担当者の研修ということで、上場会社の経理部の果たす下記の役割について説明をしました。

  • 貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)の役割
  • 会社法計算書類、有価証券報告書、決算短信の概要
  • 管理会計としての経理
  • 法人税、住民税及び事業税の計算の概要
  • 不正防止のために果たす経理の役割
  • 開示スケジュール

簿記の基本

テキストに盛り込まれていたのは、現金預金、手形・小切手、売掛金・買掛金、棚卸資産、固定資産、経費といった論点でした。

固定資産の論点では、取得価額に含まれるもの、含めないことができるもの、資本的支出と修繕といった部分やリース取引について盛り込まれていました。

給与と社会保険・税金&年末調整と法定調書

経理担当者向けということではあったのですが、通常、人事部・総務部などが扱う給与計算関連の項目についてもテキストに織り込まれていました。

上場企業の経理部の方にとっては、業務範囲外となる論点であることから、この部分については概要と会計処理にとどめることとしました。

研修講師を行う上で気を付けたいこと

受講者のレベルを確認する

研修講師を引き受けた場合、事前に予習をして当日を迎えることになります。すると、講師の立場からすれば、事前に予習した通りに進めたいものです。

ただ、受講者のレベルというのは、当日までわからないものです。事前の告知で対象者を限定することにはなるのですが、告知が十分でなかったり、ちゃんと告知していてもそれが目立たずに想定外の受講者がきてしまったりということは十分に考えられます。

想定した受講生のレベルと異なる場合には、予定していた内容を変更して、レベルを上げ下げできるようにしておくことが必要になります。

ゆっくりと話す・繰り返す

初めて聞く内容というのは、なかなか頭に入らないものです。講師の立場からすれば、自分の頭に定着していることを話すので、ついついサラッと話してしまいがちですが、聞いている立場からすれば「初耳」ということも少なくありません。

ですから、受講者の方が聞き漏らすことのないようにゆっくりと話をしたり、繰り返したりすることで、受講者の記憶に残るよう心掛けて話をする必要があります。

図を使って説明する

話だけで説明してわかってもらえるのが理想ですが、それが難しい場合には、図を使って説明するとよいでしょう。ただ、図を使うことの難点は、手間がかかること。PowerPointのスライドを作ると、ついつい凝ってしまって、割に合わない作りこみをしてしまうということも少なくありません。

手間をかけたくないということであれば、ホワイトボードを使って説明というのもありです。PowerPointみたいにきれいなものは作れませんが、自分で手を動かしながら説明をするので、自分の頭の回転がよくなるというメリットがあります。

ただ、学校の授業っぽくなってしまいスマートさが失われてしまうので、やはり目標としては話をするだけでわかってもらう、それが難しいときにはPowerPointのスライドで対応というのが望ましいでしょう。

同じ研修を繰り返し実施する

講師として研修のクオリティーを上げるために行いたいのは、同じ研修を繰り返し実施することです。

  • 研修で教えることのボリュームが適切か?
  • 事前に用意する資料に過不足はないか?
  • 受講者の反応が特に良い部分、あまり反応がよくない部分はどこか?

このような内容は、繰り返し実施することで徐々に改善していくことが可能です。

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【編集後記】

本日は前職の同僚が会社を退職し独立するとのことで、情報交換。その後、お客様と打ち合わせ。

夜は、テレビでサッカーのアジア最終予選を観戦。日本代表がオーストラリア代表に2-0で勝利し、日本の2018年のロシアでのワールドカップ出場が決まりましたね!

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