独立は理想通りに行かないこともある。それでも理想を持ち続ける。

雑記
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税理士として独立して1年半。

当初は月々の収支がマイナスだったのがプラスになり、生活できるようになってきました。

では理想通りの状態になったのかというと、そういうわけでもありません。

独立は理想通りに行かないこともある

独立する前は、独立したらどうやって仕事をとっていくのかということに不安がありました。

その漠然とした不安から税理士試験に合格したのが2008年にもかかわらず、独立したのが2016年とだいぶ時間がかかってしまいました。

2008年当時はBig4の税理士法人に在籍したこともあり、すぐに独立というよりも、Big4だからこそ経験できる国際税務や組織再編税制ができることや大手外資系企業や東証一部上場企業のクライアントの仕事ができることが楽しいと感じており、すぐに独立したいとは考えていなかったというのも時間がかかった要因ではありますが。

独立して1年半が経ちますが、理想通りにすべて上手くいったかというとそうでもありません。

独立時の理想

私の独立時の理想は、以下の通りでした。

  • ブログを毎日更新する
  • ホームページとブログを自作で完成度を高める
  • ホームページとブログを通じて生活できるだけの収入を得る
  • 確定申告期(1~3月)は繁忙期にしない
  • 夕方18時以降・土日は仕事をしない
  • 早寝早起きをする

私のブログの師匠である税理士の井ノ上さんがまさに実践していることです。

独立前から愛読していた井ノ上さんのブログEXITを読み、ブラック会計事務所の多い中、「雇われない・雇わない生き方」でその流れに抗って自分の理想の生き方を追求するというのに憧れました。

理想通りに行かなかった要因

理想通りに行かなかった要因は、仕事の量の調整に失敗したということです。

1~3月の繁忙期に限っては、税理士の場合、仕事をしようと思えばいくらでも増やすことができます。

1~3月限定の仕事を増やしてみた

夕方18時以降・土日も仕事をすることになる

ブログを平日毎日更新できなくなる

去年も同じように「1~3月限定の仕事」をやったのですが、税務顧問の数が去年より増えているので、それを考えると「1~3月限定の仕事」はやるにしても少しにとどめなくてはいけなかったのです。

しかし、うっかり去年と同じ量の仕事を引き受けてしまいました。

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この失敗を踏まえて、来年は「1~3月限定の仕事」は撤退する予定です。

理想通りに行かなくても理想を持ち続ける

理想通りに行かなくても理想を持ち続ける

現状、理想通りに行かなかったのですが、理想は持ち続け、追い求め続けます。

(夕方18時以降・土日は仕事しないというのはやや自信ないので、「例外あり」の「原則」ってことにはなりますが)

そのためには、時間のマトリックスを意識することが肝要です。

時間管理のマトリックス

これらの理想は、次の4つの中でいうと「緊急ではないが重要」に分類されますので、「緊急、かつ、重要なこと」が多すぎると実現できなくなってしまいますので要注意です。

2018-02-24

フランクリンプランナーのホームページより引用)

このマトリックスは、「時間管理のマトリックス」と呼ばれるもので、フランクリン・R・コビー博士の「七つの習慣」の中でタイムマネジメントを実践するための重要な考え方です。

実りある人生を歩むために私たちにとって重要な活動は、「緊急ではないが重要」なことに時間を費やすことです。

そして、「重要でない」ことには時間を費やさないことです。

「緊急かつ重要でない」活動への時間はゼロを目指す

特に要注意なのが、「緊急、かつ、重要ではない」活動です。

会社員時代は、無駄に会議が多かったり、付き合いの飲み会、これ必要?と思われる手続きに付き合わされますが、独立するとその多くは「営業を受けること」です。

  • 知らない電話番号からの電話
  • ダイレクトメール
  • 突然の訪問
  • 勝手に登録されるメルマガ

こういうのにいかに付き合わされないようにするか、対策が必要です。

「緊急、かつ、重要」な活動についても制限する

「緊急、かつ、重要ではない」仕事をゼロにするだけで十分かというとそうではありません。

「緊急、かつ、重要」な活動についても一定の制限が必要です。

ひとり税理士として仕事をしていると、使える労働力は自分一人分ですから、それほどたくさんの仕事をすることができず、思っていたよりも早く限界を迎えてしまいます。

この確定申告期、ブログを書く時間を確保できないという限界を身をもって味わいました。

「緊急、かつ、重要」な仕事でスケジュールがすべて埋まってしまい、将来のための「投資」ができないという状況に陥ってしまったのです。

そして、この状態がよくないことに気付かせてくれたのがブログでした。

ブログを更新できていないにもかかわらず、過去に書いた記事のおかげで、税務顧問のお問い合わせいただいたり、原稿執筆の依頼を頂いたりしているのです。

「緊急、かつ、重要」な仕事ばかりこなしていれば、このようなブログからの恩恵というのは受けられなくなってしまうでしょう。

「緊急ではないが重要」なブログに日々費やしてきた時間があったからこそ、仕事を頂ける機会が増えているのです。

人が使うことが使うことができる時間は有限です。

そのため、「緊急ではないが重要」な活動に時間を費やすためには、「緊急、かつ、重要」な活動についても制限を加えないといけないのです。

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【編集後記】

本日2月28日は12月決算法人(外国法人)の申告期限でした。

外国法人の場合、別表1の3を使うので、法人税の達人で申告書を作成して電子申告の達人で電子申告しました。

某会計ソフトメーカーの営業担当からは

「別表1の3は電子申告に対応していないのでうちでは開発予定がありません」

と言われたのですが、ちゃんと電子申告できました。

やっぱり、嘘はよくないですよね。

外国法人の確定申告をするのであれば税務ソフトを慎重に選ぶべし。対応していない税務ソフトもある。
外国法人の平成28年4月1日以後に開始する事業年度について、確定申告で提出する書類が変更になりました。 それまでは内国法人(日本企業)と同じだったのですが、外国法人特有の別表を用いることになります。 外国法人の多くは12月決算ですので、平成...

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※この記事は、投稿日現在の状況、法令に基づいて書いています。

また、ブログの内容等に関する質問は、受け付けておりませんのでご了承ください。

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