ひとり税理士としての独立Before After(ビフォーアフター)

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会社を辞めて独立して働くようになると、色々な変化があります。

その中で、変わったこともあれば、変わらなかったこともあります。

仕事の仕方は独立前と独立後で変わったのか?

会社員として仕事をすること

大きく変わったのが、仕事の仕方です。

会社に属していた時には、一人で仕事をすることはありませんでした。

税理士講座の講師をしていた時は、さすがに授業はひとりで行っていましたが、カリキュラム作成や教材作成は講師で分担して行っていましたし、そのほかにも教室運営、マーケティング、経理、人事などの管理部門など多くの方々の力があってビジネスが成り立っており、私はその中の一つの役割を担ったにすぎません。

税理士法人でも、1つの会社につきスタッフ、シニアスタッフ、マネージャーの3名でクライアントを担当していました。

しかし、独立するとなると、すべての仕事を自分で行わなければなりません。

  • お客様を見つけるための営業
  • 値付け
  • 契約が決まれば、契約書の作成
  • 契約後のお客様へのサービスの提供
  • 請求書の発行
  • 経理
  • 給与計算(会社もあるため)

会社にいれば、上記のうちの一部だけが自分の仕事でした。

上記でいえば、営業以外は会社員時代にすべて経験しましたが、独立するとだいぶ勝手が違います。

税理士法人時代の値付けは、スタッフのランクごとに1時間当たりの請求額が決まっていましたので、次のように計算して見積もりを出していました。

ジュニアスタッフ:@10,000×30時間=300,000円

シニアスタッフ:@20,000×15時間=300,000円

マネージャー:@40,000×10時間=400,000円

パートナー:@100,000×2時間=200,000円

∴ 請求額(上記の合計)=1,200,000円

新規クライアントよりも継続的に取引のあるクライアントが多かったため、独立後の今に比べると見積もりを出しやすいです。

業界の中でも報酬の水準は高めの税理士法人にいましたので、

「こんなに請求してもいいのかな?」

なんて思いながら請求書を作っていましたが、大きい組織というのはそういうものです。

それでも、その後に転職した証券会社では、報酬の水準がさらに桁違いだったので、私が世間知らずなだけだったのかもしれません。

契約書の作成という仕事はありましたが、テンプレートがあり、そのテンプレートを若干カスタマイズする程度であったため、比較的作りやすかったです(英語の契約書だったという点を除き…)。

契約後のお客様へのサービスの提供は、一定のルールに従った定型のワーキングペーパー(調書)を作ったり、チェックリストがあったりと、システム化された中での仕事でした。

請求書の発行は、提携のフォームに数字を入力する(または、入力の依頼を出す)だけで完結していました。

独立してからの仕事の仕方

繰り返しますが、すべてを自分で行わなければなりません。

  • どうしたら仕事を頂けるのか、営業をしないといけない(仕事をこなす能力があっても仕事がとれなかったらその能力は何の役にも立たない・・・)
  • 自分が生活するために必要な値段、提供する価値に見合った値段をつけなければならない(安すぎると生活できないし、貧乏暇なしになるし、高すぎると誰にも買っていただけない)
  • 経理は面倒くさい
  • 給与計算も面倒くさい

独立は決して楽なものではなく、「ひとり税理士」を選ぶとすべてを自分で解決してければならないので、それなりの苦悩もあります。

毎月振り込まれる給与がないという不安もあります。

それでも、そんな苦悩や不安を上回るだけのメリットが「ひとり税理士」としての独立にはありました。

お客様との向き合い方が変わりました。

会社として選んだのではなく、ひとりの税理士として私を選んでくれている大切なお客様だからこそ、お客様のお役に立ちたいという気持ちになります。

サービスの提供の仕方や仕事の道具は、すべて自分で選んだものです。

やりたくもないことを会社のマニュアルに従ってやらされるということがありませんし、不便な道具を使わされることもありません。

守ってくれる会社や上司がいないので、それだけ自分の責任は大きくなりますが、その分だけ頑張れば頑張っただけの見返りがあるのです。

プライベートは独立前と独立後で変わったのか?

私は会社員時代から、家族との時間を大事にしたいと考えていて、子どもが運動会の振替休日で休みになる日には有休をとるなどして、時間をとるようにしていました(会社員時代の上司などの環境に恵まれたおかげかもしれません)。

そのスタイルは独立後も変わっていませんので、あまり大きくは変わっていないかな、と考えています。

独立後のほうが日程調整はしやすいのですが、会社員時代とは違い、仕事を完全にシャットアウトはしていません。

有給休暇がないので休むときは無休です。

そして、私の代わりはいませんから、平日に余暇を楽しむと決めた日であっても、お客様にはご迷惑をかけないようメールのチェックは欠かせませんし、必要に応じて連絡を取るようにしています。

今のご時世、パソコンとスマホがあれば、いつでもどこでも仕事はできるのですから。

まあ、会社員という立場であれば有休中に仕事したくないですが、会社員ではないので遊びに行くことにした平日であっても必要な仕事はちゃんとこなします。

もっと詳しく知りたい方は・・・

独立前と独立後の「ひとり税理士」としての生き方をもっと詳しく知りたい方は、下記の書籍がお勧めです。

「ひとり税理士」としての生き方を10人の税理士が本音で語った本です。

私も執筆者の一人として参加しています(宣伝でスミマセン・・・)。

独立を目指している税理士の方や受験生の方の独立へのきっかけになることができれば幸いです。

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【編集後記】

ようやく3月決算の消費税申告が片付きつつあります。

申告期限を延長している会社がほとんどなので6月も申告書作成が続きますが、山は越えた感じです。

と思いきや、執筆関連の仕事でまだまだ走り続けなければならないようです(^_^;)

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------※この記事は、投稿日現在の状況、法令に基づいて書いています。---------

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