※ 手元に梅の写真がなかったので、代わりに桜の写真にしました。
本日(2019年4月1日)、新元号が発表されました。
新元号は「令和」です。
出典は「万葉集」の三十二首、「梅花の歌」であり、下記の序文から引用したとのことです。
初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す
新元号「令和」となることの影響(税理士業務)
新元号「令和」の発表に思うこと
2019年4月1日午前11時30分。
菅官房長官が新元号を発表する時間となりました。
しかし、時間になっても発表されません。
その頃、宮内庁長官を乗せた車が皇居に向かって新元号を記した政令の文書を運んでいました。
情報を守るためにはアナログが一番。
今の時代、政令のPDFをメールで宮内庁に送ってそれをもとに公布するということができそうですが、ハッキングされないとは限りません。
発表まで全く漏洩しなかった新元号をメールで送ったがために直前に漏洩して発表前に誰かがツイートするなんていう事態は許されません。
そして、発表の瞬間。
こういうのって、官房長官は緊張しないのでしょうか。
私が発表する立場であったら噛みそうです(笑)
そして、発表された新元号は、
令和(れいわ)
始めに漢字を見て思ったのは、「『命令』の『令』?」でした。
そして、「令」という字を調べてみると、
①いいつける。命じる。いいつけ。「令状」「命令」
②のり。きまり。おきて。「訓令」「法令」
③おさ。長官。「県令」
④よい。りっぱな。「令色」「令名」
⑤他人の親族に対する敬称。「令室」「令嬢」
(「漢字ペディア」より引用)
④の意味だということに気付きました。
私の知識の浅はかさに愕然とするとともに、新元号を歓迎する気持ちになりました。
ちなみに、引用元の万葉集の「令月」とは、次のことを指します。
1 何事をするにもよい月。めでたい月。「嘉辰(かしん)令月」
2 陰暦2月の異称。(「デジタル大辞泉」より引用)
そういえば、皇太子さまの誕生日は2月ですね。
桜の花にちなんだものになるのではないかと予想されていたようですが、正解は梅の花にちなんだものです。
2月に天皇誕生日を迎え、その頃に咲くのは梅の花。
よく考えられていますね。
新元号に伴う税理士業務への影響
打って変わって、新元号に伴う税理士業務について。
税理士の仕事といえば、「確定申告書の作成」といった税務書類の作成。
この税務書類には多くの日付が用いられますが、これらの日付はすべて和暦に基づいて記載をします。
そのため、5月1日に「今日から元号が『令和』になります」と発表されても色々と間に合わないわけですね。
会計ソフト、税務ソフトが対応してくれないと、存在しない「平成31年5月」というのを使うことになってしまいます。
それを全部手書きで修正するとかってあり得ないですから。
手書きで修正したから電子申告はできなくて書面で申告書提出なんてもっとあり得ないですし。
1か月前というのもかなりギリギリで、ソフトの開発者は「元号」の切り替えのため、今日から残業続きになることでしょう(「働き方改革」がスタートしたばかりですが)。
個人的にはもっと早く発表してもらいたかったです。
何はともあれ、私たち税理士としては新元号が発表されたのですから、それを踏まえた仕事をしたいものです。
そのために、私たちがやらなければならないのは、
新元号に対応した会計ソフト、税務ソフトのアップデートを怠らないこと
につきますね。
当たり前のことですが、たまにアップデート忘れて申告書を提出する税理士がいそうです。
有言不実行の男になることを恐れずに宣言すること
イチロー選手の引退会見が胸を打った
2019年3月21日のシアトル・マリナーズ対オークランド・アスレチックスの開幕第2戦。
これがイチロー選手の現役最後の試合となりました。
この試合後の記者会見でイチロー選手(45歳)が言った下記の言葉が強く印象に残っています。
最低50歳まで現役とずっと思っていたので、有言不実行の男になってしまったが、言わなかったらここまでできなかった
口に出してそれを実現できなかったら、かっこ悪い。だから、口にしない。
そんなことってありませんか。
私はあります。
子供の頃は口に出していました。
- プロ野球選手になりたい
- ブラック・ジャックのような腕のいい外科医になりたい(ただし、医師免許はちゃんと取ったうえで)
では大人になってからはどうかというと、あまり口にしてはいません。
独立開業して何を目指していくのかということをこのブログでも書いたことがないと思います(多分)。
どういうスタイルで仕事をするかという今現在のことは書いていますが、将来の目標は書いていません。
将来の目標というのは、その時々で変わるかもしれないという思いもあり書いていなかったのですが、このイチロー選手の会見を見て
「有言不実行になってもいいじゃないか。一歩前に進むために恐れずに書いたっていいじゃないか」
と思いました。
有言不実行の男になることを恐れずに宣言すること
とはいっても、そんな大それたことはないのですが、今後の仕事の方向性として、次のことを考えています。
- 仕事の幅を広げる
- 繁忙期は極力作らないようにする
- ブログを継続する
- アルバイト・パートの採用
仕事の幅を広げる
現在、仕事の大部分が税理士業です。
税理士業は好きな仕事であり、それだけでも悪くはないのですが、税理士以外の仕事にも挑戦したいと考えています。
具体的には、自主開催セミナー、単発の相談、執筆(ブログを含め…)にもう少し力を入れたいなと。
たまに自主開催セミナーを開催していますが、独立当初にストアカで始めたセミナーに開催リクエストが来ることがあり、その要望に応えて開催する程度です。
セミナーを開催したい!敷居を下げるためにストアカを利用するのもあり
しかし、新しい企画を考えて打ち出してみたいのです。
時間を言い訳にしてチャレンジできていませんが、時間を作る努力をして実現したいと思います。
繁忙期は極力作らないようにする
そして、2つ目は「繁忙期を極力作らないようにする」ということ。
全く作らないというのは、税理士という仕事上、難しいところがありますので、ある程度といったところです。
独立してからの2年半、十分にできていなかったなぁと反省しています。
対策としては、
- 個人の確定申告の仕事は相談メイン
- 申告期に作業がしないよう仕事を前倒しですすめる
- RPAをもっと勉強する(現状、有効活用できていない・・・)
といったところでしょう。
ブログを継続する
今年に入ってからの更新頻度が低いので、
「林ってさ、もうブログ止めたんだって」
と言われそうな今日この頃。
(若しくはもう止めたものだと思われているかも…)
そんなブログですが、私がほとんど更新していない1~3月、多くの方がブログを読んでくださり、30日当たりのPV数(べーじビュー数)が10万を突破していました。
(10万PVを軽く超えている方々もたくさんいますが、私にとってはうれしくもあり・・・(わりとちょっとのことで喜んでしまいがちの人間なので))
税理士のブログが多くアクセスを集めるこの時期だからこそではあるのですが、それだけ読んでいただけるのであればもっと書かないとなと思うわけです。
アルバイト・パートの採用
独立して2年目に入ってから、「時間がとれない」というのが大きな悩みになっていました。
効率化、IT化で乗り切りたいところですが、「時間が取れない」のでその対策も思うほどに進まず…。
これまで「ひとり税理士」というテーマでブログを書いたり、下記の本を執筆者の一人として書かせていただいたりしていましたので、なんとか「ひとり」を継続できないかと模索していました。
(とはいっても、妻に仕事を手伝ってもらっていましたので、厳密には「ひとり」ではなかったのですが。)
方向性の合わない仕事については、解約したこともありました。
断った仕事もありました。
仕事量としては、目一杯働ければ出来る量だと思います。
しかし、仕事の幅を広げたい、繁忙期を極力少なくしたい、ブログを継続したいといったことを考えると、アルバイト・パートの採用もありなのかなと思っています。
外注という手もありますが、「偽装請負」みたいになってしまったり、受け手に確定申告義務が生じたりと考えると、アルバイト・パートの採用のほうがいい気がしています。
ただ、別に拡大路線なわけでもなく、職員に仕事を丸投げして楽をしたいわけでもなく、自分が仕事をしていく上での「サポート」が欲しいと考えているのです。
税理士としての仕事を頼みたいわけではないので、たとえアルバイト・パートを採用しても「ひとり税理士」であることには(気持ち的には)変わらないのですが、「ひとり社長」ではなくなってしまいますね・・・(お願いしたいのが税理士業務ではないので会社側のほうで採用したい)。
まだ具体的には十分条件を考えてはいないのですが、
- 扶養の範囲内で働きたい
- 試験休みを1か月とりたい
- パートでも(法定の)有休をとりたい
あたりのご要望にはほぼ応えられると思います。
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【編集後記】
ブログを継続するためには1記事1時間以内でかかないと、と思い書き始めましたが、2時間かかってしまいました…。
ブログを早く書く術を身に着けたい…
そういえば、「令和」という新元号。
スマホでは変換できませんでしたが、なぜかPCではすぐに変換できます。
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※この記事は、投稿日現在の状況、法令に基づいて書いています。
また、ブログの内容等に関する質問は、受け付けておりませんのでご了承ください。
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