e-Taxでの電子申告・電子申請を始めるのであれば、電子証明書不要の源泉所得税の手続きから行うのがおススメ!

税金
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先日(2018年1月8日)の日本経済新聞(電子版)の記事によると、電子申告の利用割合が所得税で53.5%、法人税で79.3%にもかかわらず、電子納税の利用は6.6%、口座振替の利用が13.8%、クレジットカードの利用が0.1%にとどまっており、金融機関での納付が72%と、依然として銀行などの金融機関で納付書を使って納めている方が圧倒的に多いとのことです。

銀行まで行く時間、銀行での待ち時間を考えると、やはり非効率ですので、電子納税などの手続きで効率的に納税を済ませたいものです。

e-Taxでの電子申告・電子申請

ネックとなるのは電子証明書の取得

電子申告・電子申請を行うためには、電子証明書の取得が必要です。

法人の場合、この電子証明書の取得が一番のネックです。

法人の場合であれば、法務局が運営する商業登記認証局で取得するのが一般的でしょう。

ここでネックとなるのは下記の3点です。

  • 発行手数料がかかる(3か月2,500円、6か月4,300円、12が月7,900円など)
  • 電子証明書に表示された事項(商号、本店、代表者の資格・氏名等)の変更登記があった場合、電子証明書は無効になる(手数料の払い戻しなし)
  • 電子証明書を誰が管理するのか?

金額自体は大したことないのですが、電子証明書を取得する手続きを行うのに手間がかかります。

そして、登記事項に変更があった時には、取得し直さなければなりません。

特に困るのが、電子証明書を誰が管理するかです。

やや大げさかもしれませんが、電子証明書を管理するということは、会社の実印を管理するようなものです。

そんな面倒くさいことはやりたくないので、顧問税理士がいる場合には、顧問税理士の電子署名のみで、税理士が代理送信により電子申告を行っているのが一般的です。

電子証明書なしで出来るe-Taxでの電子申告・電子申請

電子申告・電子申請を行うには、基本的には電子証明書が必要ですが、次の手続きについては、実は電子証明書なしでも行うことができます

  • 所得税徴収高計算書(10種類)
  • 納付情報登録依頼及び納税証明書の交付請求(署名省略分)

このうち最もよく使われるのが、所得税徴収高計算書です。

平たく言えば、源泉徴収した所得税の納付書です。

つまり、毎月(従業員数10人未満で納期の特例を受けており、外注業者への源泉所得税もないという方であれば、年2回)銀行に持って行って納付している所得税の申告・納付は、電子証明書がなくても電子申告&電子納税ができるのです。

無料で所得税の納付の電子申告をするには、下記のいずれかを利用するとよいでしょう。

  • e-Taxソフト(WEB版)
  • e-Taxソフト(ダウンロード版)

※ スマートフォン版もありますが、金額の入力のしやすさを考えると、上記のいずれかの方がよいでしょう。

下記のe-Taxのページからアクセスorダウンロードができます。

【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)
国税電子申告・納税システム(e-Tax)の概要や手続の流れ、法令等に規定する事項など、e-Taxを利用して申告、納税及び申請・届出等を行うために必要な情報やe-Taxについてのお知らせを掲載しています。
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ちなみに、電子申告をまだ開始していないという方は、下記リンクの開始届出の提出も必要です。

3 開始届出書の提出 | 【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)
国税電子申告・納税システム(e-Tax)の概要や手続の流れ、法令等に規定する事項など、e-Taxを利用して申告、納税及び申請・届出等を行うために必要な情報やe-Taxについてのお知らせを掲載しています。

e-Taxでの電子納税

電子申告が終わると今度は、納税です。

インターネットバンキングを行っている場合には、銀行に行かずに納税の手続きを済ませることができます。

電子申告終了後、メッセージボックスでちゃんと電子申告ができたかどうか確認をします。

すると、下記の画面が表示されます。

ここで1の部分をクリックすると、下記の画面となります。

そして、2をクリックすると金融機関を選択する画面が表示されますので、あとは金融機関のページで手続を行うことで納税が完了します。

インターネットバンキングを行っていない場合には、次の方法で納税するとよいでしょう。

  • ダイレクト納付
  • クレジット納付

ダイレクト納付は、所轄の税務署へダイレクト納付の申請を行うことでできるようになります。

詳細は、下記の国税庁のホームページをご覧ください。

国税庁ホームページリニューアルのお知らせ|国税庁

なお、手続きが完了するまで約1か月かかりますので、早めに手続きを行うようにしましょう。

クレジット納付は、手続き不要で行うことができます。

ただし、決済手数料が必要になりますので、ポイント還元率の高いクレジットカードで手続をするとよいでしょう。

クレジットカードでの税金(国税)の納付はお得か?
2017年1月4日から、国税のクレジットカード納付が始まります(詳細はこちら)。クレジットカードで国税を払うことのメリットとして浮かぶのが、カードのポイントが貯まることです。しかし、クレジットカード払いでお得かというと、必ずしもそうとは言え...

まとめ

電子申告・電子申請って面倒くさい、電子証明書も必要だし…とついつい敬遠してしまいがちですが、一度やってみるとその手軽さからもう銀行へは行けなくなります。

納付書を手書きで書くのも、

「書き間違えたらどうしよう?」

と手を震わせて書くこともあるでしょう。

そういった手書きからも解放されます。

一度始めたら、もう手書きの納付書には戻りたくなくなりますので、源泉所得税のe-Taxでの電子申告・電子申請・電子納税をはじめてみましょう。

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【編集後記】

昨日は、デュアルディスプレイができなくなるというトラブルが発生。

そのトラブルを修復しようとしたら、誤ってPCに繋いでいたディスプレイをロックしてしまい、その解除ができないという事態に…。

Dellのサポートへ電話をし、なんとか修復できましたが、このトラブルで1時間半以上時間を費やしてしまいました。。。

 

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※この記事は、投稿日現在の状況、法令に基づいて書いています。

また、ブログの内容等に関する質問は、受け付けておりませんのでご了承ください。

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