税理士試験の合格までの道のり~合格までに8回も受験することとなってしまった原因~

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私が税理士試験の勉強を始めたのは、2001年1月からでした。2001年8月に1回目の受験をし、最終合格を果たしたのは2008年8月の試験でした。

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税理士試験の合格までの道のり

5科目合格までの道のり

私の税理士試験の合格までの受験した科目と合否は、以下の通りです。

受験科目 合格科目
2001年 簿記論、財務諸表論 なし
2002年 簿記論、財務諸表論、消費税法 簿記論、財務諸表論
2003年 法人税法、消費税法、固定資産税 消費税法
2004年 法人税法 なし
2005年 法人税法、事業税 法人税法
2006年 所得税法 なし
2007年 所得税法 なし
2008年 所得税法 所得税法

大学卒業が2003年3月であり、その年の税理士試験のあった8月までは受験に専念し、その後に就職しました。

つまり、学生時代(約4月の受験専念期間を含む)の3回の受験で3科目合格し、社会人になってからは5回の受験で残りの2科目に合格しました。

税理士試験5科目までの平均受験回数は8回程度だったかと思いますので、標準的な合格までの受験回数といったところです。

税理士試験の合格に8年も要した理由

それでも、合格までに8年というのは長いです。早い方であれば、2~3年とか、1年に1科目のペースで5年で合格しています。なぜ合格までに8年も要してしまったのか、いくつか理由があります。

税理士試験を甘く見ていた

1年目の税理士試験受験の時は、税理士試験を甘く見ていました。

税理士試験の学習を開始したのが2001年1月からです。TACで速修コースを受講しました。税理士試験の簿記論の学習は、9月に開講するレギュラーコースから開始する方が多いです。それから遅れること4か月に始まる速修コース。当然のことですが、その4か月の差がある分だけ、合格率の低いコースですし、授業の進度も早いので、追いついていくのが大変です。

ただ、大学での勉強に比べると、実学ですのでわかりやすいですし、日本語のみですし、答えのある問題を解くということですから、非常に勉強しやすいものだなと感じていました。授業を聞いていてわからないことが特にないので、何となくこれならすぐに合格できるんじゃないかという甘い考えを持ってしまいました。

しかし、何となくの理解で税理士試験は合格できません。120分という時間制限の中、その時間内では解き終わることのできないボリュームの問題量の問題が出されます。理解だけではなく、反射的に解き方が浮かんですぐに手を動かして解答するといったところまで求められます。

当然のことながら、1年目の受験は撃沈しました。

社会人になってから仕事と勉強の両立に苦労した

2回目の受験からは心を入れ替え、理解したという程度で満足はしないようにし、何度も問題を解いて反射的に答えを導き出せるように勉強しました。その甲斐もあり、2回目、3回目の受験で3科目に合格しました。

しかし、その後、社会人になってからは、非常に苦労しました。社会人1年目はまず仕事を覚えなくてはいけません。最初の就職は、税理士講座の簿記論の講師でした。最初の1年目は仕事に大幅に時間がかかってしまい、ほぼ勉強する時間をとることができませんでした。

2年目以降は仕事のやり方なども覚え、1年目に比べると比較的勉強時間を確保できるようにはなりました。ただ、仕事でのストレス、職場の人間関係での悩みなどで、いくら時間を確保できるようになっても勉強に集中できないといったことが多々ありました。時間というよりも、メンタル面で大いに問題を抱えてしました。

そして環境を変えたのが2007年9月です。税理士として生きていくと心に決め、税理士法人へ転職しました。新しい環境で覚えるべき仕事や労働時間の長さといった面での苦労はありましたが、メンタル面での負の状況を改善できたことで勉強への集中力が高まり、2008年8月の試験で官報合格することができました。

8月~12月は勉強しなかった

税理士試験は、試験が8月、合格発表が12月です。合格発表があると、合格すると思っていた科目が実は不合格で、それまでに思い描いていた次回の税理士試験の受験科目を変更するといったことが往々にしてあります。

特に困るのが、合格できるかどうか微妙な時です。税理士試験直後に、TACや大原では解答速報を出し、合格ラインの予想をします。私は毎日コツコツというタイプではなく、試験が近くなったら勉強時間を増やして追い込むタイプでしたので、不合格の年でもいつも合格ライン付近の出来でした。

すると、8~12月は新しい科目にチャレンジするか、それとも、もう一度同じ科目を勉強し直すがが迷ってしまうところです。結果、勉強に身が入らず、8~12月はあまり勉強しませんでした。その期間にちゃんと勉強したのは、消費税、法人税、所得税を始めて勉強した2001年、2002年、2005年くらいです。

ですから、8年かかったものの、勉強していた期間は、

  • 2001年1月~8月の約6月
  • 2002年9月~2003年8月の約11月
  • 2004年1月~2004年8月の約6月
  • 2005年1月~2005年8月の約6月
  • 2005年9月~2006年8月の約11月
  • 2007年1月~2007年8月の約6月
  • 2008年1月~2008年8月の約6月

ですので、合計で約52月、つまり4年4月です。

8回も受験したのに、勉強期間が約4年4月というのは密度が低すぎですね…。

理論の暗記と字を早く書くことが苦手だった

理論の暗記は非常に苦手でした。丸暗記をするというのが苦痛で仕方なかったです。

そして、字を早く書くのが苦手でした。税法の講師が「理論は50分で書き終えて、計算に70分使いましょう」というのですが、私の字をスピードでは50分では書き終わらず、周りの受講生よりも5~10分余計に時間がかかっていました。

そしてそのスピードは大して早くもならず、受験を終える最後の年まで、「早く字を書く」というのは克服できませんでした。

では、本試験ではどうかというと、覚えた理論をべた書きでは合格できないので、実は私の字を書くスピードでも合格はできます。ただ、やはり書くスピードが遅いと、資格の学校での成績が伸び悩んでしまいますので、理論に対する苦手意識が芽生えてしまいます。

苦手意識が勉強量の減少につながり、そして不合格に繋がるということにもなりかねません。

税理士試験に合格したいというモチベーションが不足していた

結局のところ、これが一番不足していたのが8回も受験することになった最大の原因だと思います。

学生の頃、独立できる資格ということで税理士の受験を決めて勉強を始めました。ただ、2007年9月に税理士法人に転職するまで、税理士というのはどういう仕事をするのか、その仕事をすることでどのような貢献ができるのかという理解が不足していました。また、大学卒業後最初の就職までの4か月の勉強専念期間を除けば、社会人として働いて給与をもらって普通に生活をしていたので、合格しないといけないという危機意識が不足していました。会社を退職して勉強を開始した方と比べると、勉強に対するモチベーションや意識が明らかに低かったと思います。

私が就職した税理士法人では、当時、税理士登録数では日本でも3本の指に入る規模でしたので、上司も同僚も税理士試験合格者ばかりでした。就職直後の12月に官報を見ると、同じ会社の人が沢山合格しているのを目の当たりにし、ここでは税理士試験に合格するのが当たり前の環境だという危機感を覚えました。

職員も税理士であることが当たり前という環境の税理士法人に勤務したことで、合格へのモチベーションが一気に高まり、転職後最初の試験で最後の合格科目となった所得税法に合格することが出来ました。

早期合格のために必要なこと&合格までに時間がかかってよかったこと

合格まで8回も受験した私には語る権利はないかもしれませんが、それを反面教師にして、どうすれば税理士試験の早期合格ができるかについて、明日のブログで書く予定です。

ただ、8回受験したことで、実はよかったこともあります。これについても、明日のブログで書こうと思います。

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【編集後記】

ここ最近取り組んでいるのは、読書量を増やすことです。税理士として税法だけに詳しければよいかというと、そうではないなと独立してからの1年で痛感しました。勤務税理士としてであれば、税法に詳しければ十分かもしれませんが、自分で事務所経営していく上ではそれだけでは不十分だなと。とりあえずは月間10冊~15冊から始めて、徐々にその量を増やしていき、月間30冊程度読めるようにしたいと考えています。そこで、まず止めるべきなのはヤフーニュースを読むことなのかなと。

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------※この記事は、投稿日現在の状況、法令に基づいて書いています。---------

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