税理士講座講師のときに伝えられなかった税理士試験受験生へ伝えたいこと

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私が税理士講座簿記論の講師をやっていた時、税理士試験受験生に伝えられなかったことがあります。

資格の学校の社員だった、まだ自分自身税理士試験に合格していなかった、社会人になったばかりの20代の若造であり経験不足だった等の理由で、伝えられなかったことがたくさんあったと感じる今日この頃です。

中途半端な勉強はダメ。勉強するなら必死に!

税理士試験には合格か不合格かしかない

年にたった一回しかない税理士試験。合格するかしないかは、その1回の試験で合格に値する答案が書けるかどうかです。

あともう少しで合格できたのにという点数であれば、また来年チャレンジするしかありません。

不合格が続くと、何年も時間ばかり経ってしまいます。

結果は合格か不合格かしかありませんから、 せっかく勉強するのであれば、ほぼ確実に合格するというレベルまでしっかり勉強した方がいいです。

合格できるかどうかのボーダーラインにいるということは、もう一年同じ勉強をしなければならない確率が50%もあるということです。

合格は早いに越したことはありません。

何年も税理士試験に挑戦して最終的に諦めるということは、そこで費やした勉強時間を無駄にするということです。

もちろん税理士試験で学んだことは役に立つことはたくさんありますし、独立しないのであれば、税理士試験で学んだことを活かして、所長の右腕として活躍することはできます。

しかし、開業税理士になることはできません。

税理士になりたいという思いで選んだ税理士試験を受けるという選択。

この選択を生かすためにも、税理士受験生には合格を目指して妥協することなく必死に勉強して欲しいと思っています。

仕事を言い訳にしない

講師をしていたとき、 「仕事が忙しくてなかなか勉強ができない」という受講生の悩みを聞くことがよくありました。

当時は20代の若造であり、私自身、税理士試験勉強中の身(税法を1つ、2つ残していました)でしたから、同情することしかできませんでした。

でも、今なら言えます。

「仕事を言い訳にしてはいけない」と。

税理士試験に合格したいのであれば、仕事よりも税理士試験合格を優先すべきです。

文句を言われない程度の仕事をしっかりとこなし、その上で税理士試験合格のための勉強時間をきっちりと確保すべきです。

周りがダラダラ残業しているからといって、付き合い残業をしてはいけません。

仕事帰りに定期的に飲みに行く余裕があるのであれば、その時間を勉強に充てるべきです。

周りの同僚よりも効率的に仕事をするように努力をし、勉強のための時間を捻出するのです。

就業時間中に暇な時間ができたからといって、ネットサーフィンをしている場合ではありません。

Word を開いて理論を入力して勉強するというのもありです(私はよくやっていました)。

一見仕事をしている風なので、ネットサーフィンをするよりも周りからはちゃんと仕事をしているように見えます(笑)

合格したいなら試験の出題予想を当てにしない

出題予想は外れるのが当たり前

試験の出題予想は当たることもあれば、外れることもあります。

競馬新聞の予想と一緒です。

どちらかと言うと、競馬新聞の方が調教師や騎手に取材ができる分だけ、しっかりした予想といえます。

税理士試験の場合、資格の学校の講師や関係者が試験委員に取材することはできません。

(もし取材したとしてもバレたら大変なことになります。)

試験直前期の講師の予想は当てにすることなく、 やるべき勉強はしっかりやりましょう。

資格の学校が試験直前に予想を行うのは、それが合格に必要だからではありません。

受講生からの需要があるからです。

税法の理論はCランクまで覚える

税理士試験の税法の受験者は、簿記論や財務諸表論に合格した税理士試験の経験者がほとんどですので、簿記論や財務諸表論に比べると、 受験者のレベルが高いです。

妥協した勉強をしていると合格はできません。

私が税法の試験を受けた中で、何回かCは理論を重要性の高い順からA、B、Cとランクを付けます。

Cランクの理論とは、ほとんど出題される見込みのない重要度の低い理論とランク付けられたものです。

そしてCランクの理論をかけなかった時は決まって不合格でした。

私が話を聞く限りでは、「C ランクでも念のため覚えていた」とか「ばっちりは覚えていなかったけど、概要程度はちゃんと書けた」という方が合格していました。

理論はCランクのものでも、早期合格を目指すのであればきちんと覚えましょう。

覚えるまで行かなかったとしても、概要程度はちゃんと書けるようにしましょう。

合格が難しいと感じたら

税理士試験の合格が難しいと感じたら、 合格のためにできることは次の3つです。

  • 転職する
  • 仕事を辞める
  • 大学院に行く

転職する

税理士試験合格のために「仕事は言い訳にしない」と書きましたか、どうしても環境に左右されてしまうことがあります。

税理士試験の合格に不向きな職場というのもあるでしょう。

もし、それでも税理士試験に合格したいと言うのであれば、転職をして職場を変えるというのも一つの手です。

環境が変われば、「税理士試験合格への道が開かれる」と言ったことは十分あり得ます。

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仕事を辞める

税理士試験合格のために仕事を辞めるという方もいます。

そういった方で税理士試験に合格した方の姿を見ると、「税理士試験合格のための覚悟が違う」と感じました。

このタイプの方は、2~4年の短期間で税理士試験に合格する方が多いという印象があります。

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大学院に行く

税理士になるための方法は、 税理士試験5科目に合格するというだけではありません。

大学院に行くことで、税法科目の免除を受ければ、税理士試験の有資格者になれます。

税理士試験5科目を苦労して取った私のような税理士からのやっかみの声があるとは思いますが、お客様から見れば試験合格者だろうが大学院での免除だろうが関係ありません。

お客様にとっては、きちんとした税金のアドバイスを受けることができ、必要な仕事をちゃんと行ってくれさえすればよいのです。

私の知る限りでも、大学院での科目免除で税理士となった方で優秀な方は何人もいます。

5科目合格にこだわるよりも税理士になることにこだわったほうがよいでしょう。

最後に

税理士業務は、登録した税理士だけが行うことのできる独占業務です。

昨今受験者数が減少しているとはいえ、合格が難しい試験であることには変わりありません。

とにかく大事なのは、税理士試験に合格することです。

税理士受験生という立場であれば、何よりも税理士試験合格ということを最優先課題としましょう。

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【編集後記】

先日、会計ソフト会社にとある問い合わせをしたところ、返信が来るまで3営業日かかりました。

もう返信がきた頃には、関心が薄れてしまいました。

「鉄は熱いうちに打て」ですね。

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------※この記事は、投稿日現在の状況、法令に基づいて書いています。---------

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