『サバイバル登山入門』は入門書と呼ぶにはレベルが高すぎる!

2019年4月6日


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1月最初の三連休で読んだ本はサバイバル登山家の服部文祥氏の『サバイバル登山入門』です。服部文祥さんの登山は、自給自足の登山であり、米と調味料だけを持っていき、食材は登山中に調達するというスタイルです。テントなし、時計なし、ライトなしで、登山道を通らずに、沢や藪を進んでいくというサバイバル登山です。

本のタイトルから、これからサバイバル登山を始めようと考えている人のための入門書のような印象を受けますが、いやはや入門書といった生易しいものではありませんでした。

簡単には真似できない(真似をしてはいけない?)、危険たっぷりのサバイバル登山の世界を味わえる、読み物としてお勧めの一冊です。

読み物として面白い『サバイバル登山入門』

獲物を捕って食べる

もっとも多くページが割かれていたのは、獲物を捕ること。米と調味しか持って行かないのですから、一番大事な部分と言えばやはり食料の調達ということなのでしょう。

鹿、イワナ、ヘビ、カエルなどについて、捕獲の仕方、解体方法、調理方法などが写真付きで詳しく紹介されています。

イワナは良いのですが、他はちょっと…。都会育ちの私にとって、猟銃でシカを撃って、解体して、調理するというのは、難易度が高すぎます。。。

ヘビは見るだけで悲鳴あげそうです。

カエルはかわいそうで食べられません。

テントは使わずに寝る

サバイバル登山への予習が不足していた私にとって、テントは使わずに寝るって、衝撃でした。

夏に寝るときには、蚊に刺されないようシュラフカバーの入り口を絞り、茶こしをはめて寝るとのことです。

名言

常人では理解できない、名言がたくさん収録されています。その中のごく一部をご紹介します。

詳しすぎる地図は登山から創造性を奪う

普通の人であれば、遭難する可能性があってヤバいですよね?

ヘビ肉はおいしいので、リスクを負ってでも、捕まえる価値がある

毒ヘビを捕まえようと思う、その心が理解できません…。

(ヒキガエルの)モモ肉は誰が食べてもうまいのうなる高級部位

カエルの肉を食べる勇気が持てません…。

服部文祥氏との出会い

服部文祥氏との出会いは、ソトデナニスル?2014とソトデナニスル?2015で小学生の子供向けに開催された『プレミアムワークショップ 服部文祥のわんぱく子ども塾』です。うちの長女がこのワークショップに参加し、火おこしやマス釣りなどを体験しました。マス釣りはサバイバル登山家だけあって、エサはバッタを使用したとのことです。

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カエルの炒め物もやったとのことですが、さすがの子供たちも誰も食べなかったようです。

https://www.ysk-consulting.com/sotonani-camp-tsumagoi/

この本を読んで考えたこと

獲物を捕って、解体して、食べるという自給自足をしながら登山をするというのは、現代に生まれた私たちにとっては、ものすごくハードルの高いことのように思えます。

しかし、今から100年も遡れば、それはごく普通のことだったのかもしれません。何数万年、何百万年という人類の歴史の中でずっと行われてきたことが、現在ではごく一部の食肉業者だけが行う特別なことになりました。

肉を食べるというのは、貴重な命を頂くということなので、無駄にすることなく命の有難みを感じて、感謝の気持ちで食べなければと思いました。

生きるということ、食べるということを原点から見つめ直すのによいきっかけとなる本でした。

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【編集後記】

昨日は、東京税理士会の神田支部の有志で行っている実務研究会に参加しました。勉強になることが多く、収穫有りの研修会でした。

【一日一新】

自動報酬支払制度

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また、ブログの内容等に関する質問は、受け付けておりませんのでご了承ください。

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