独立した税理士が思うSMAPの元メンバー3人の独立

2017年6月22日


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つい先日、元SMAPの稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんがジャニーズ事務所との契約を更新しないこととなり、2017年9月から独立することになりました。色々と報道されていますが、どうやらジャニーズ事務所との契約後はテレビで彼らを見る機会が減ってしまうようです。

育ててくれた事務所を辞めるのは悪いことなのか?

ジャニーズ事務所に限らずですが、芸能事務所から独立したり、移籍したりすることが「裏切り」と言われることがあります。

芸能界だけではなく、スポーツ界も同じかもしれませんね。プロ野球やJリーグで移籍すると、移籍後の古巣との対戦でブーイングされることも珍しくありません(ブーイングされるほど脅威になる素晴らしい選手という意味では悪くはないのでしょうが)。

でも、育ててくれた事務所に恩義を感じて、芸能界から引退するまで同じ事務所にいなければならないのでしょうか。

プロ野球選手やJリーガーは、生え抜きを貫き、チーム愛があることが素晴らしいのでしょうか。

芸能界であれ、プロスポーツ界であれ、共通して言えることは、その活動はビジネスであるということです。

ビジネスですから、そこで行われる育成というのも、慈悲深い無償の行為というわけではありません。

利潤を生むための種蒔きであり、そこでの育成というのは等価交換なのです。

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どうしても力関係から言って、事務所側が強くなりがちですが、経済的取引の一環であることから、次の関係が成り立っているはずです。

事務所が芸能人のマネジメントをすること=芸能人が事務所に所属して芸能活動を行うこと

SMAPのメンバーからすれば、ジャニーズ事務所に育ててもらった恩があるのはもちろんですが、ジャニーズ事務所側としてもSMAPのおかげで多くの収入がもたらされ、芸能界での影響力も強化され、SMAPの活動によって大いに恩恵を受けているはずです。

一般的には、独立して仕事が減るのは当たり前(ごく一部の凄い人を除いて)

元々大きい組織に所属していて、そこから独立すると、通常は仕事が減ります。芸能界がどういう契約で取引をしているのかは存じませんが、事務所から独立すると、契約はまき直しになるでしょう。そして、芸能人を起用するテレビ局側からしてみると、ジャニーズ事務所のタレントの起用とそれ以外のタレントの起用とでは、例え同じ人物であったとしても利害関係が異なってきます。

日本で行われている商慣行の一つとして、ボリュームディスカウントなるものがあります。1人で税理士事務所を経営している身としては、大規模経営に有利で、小規模事業者に不利な悪しき商慣行の一つと考えているのですが、そういうのもひょっとしたら芸能界であるのかもしれません。

抱き合わせ販売なるものもあるかもしれませんね。嵐を起用したいのであれば、別の番組でジャニーズの若手を起用しないといけないとか…(あくまで空想です)。

そういう世の中ですから、知名度抜群のSMAP元メンバーの3人といえども、ジャニーズ事務所退社前から仕事が減るというのはやむを得ないところでしょう。ただ、それが変に圧力をかけられて起用できないとか、ジャニーズの別のタレントとの共演NGとかあると、やっぱりそれは問題ですよね。

税理士も、ゼロからの独立となると、それまでの事務所の看板を失うことで、仕事が減ります。私も、独立してから半年は本当に仕事がありませんでした。。

今でこそ仕事はありますが、会社員時代と比べると、仕事量は少ないです(経営者という立場であることを考えると作業をしすぎているという感は否めませんが…)。

本人たちが幸せに過ごせればいいのでは?

SMAPの元メンバーの3人が仕事が減ったとしても、それが本人たちにとって「自由な時間が増えた」とか、「仕事以外の楽しみがみつかった」とか、「最愛の人と巡り合えて結婚した」とか、仕事以外の面での充実につながるのであれば、いいのではないかと思います。

テレビに出ることだけが本人たちの幸せとは限りません。幼いころからスポットライトを浴びて、普通の生活ができなかった彼らですから、少しくらい仕事が減ってもいいので、普通の生活を送ることが出来ればいいのではないでしょうか。

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きっと、彼らなら、そのうちまた活躍する日が来ると思いますので、周りはとやかく言わず温かく見守ってあげればいいと思います。

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【編集後記】

目の前の作業に追われている日々を過ごしていますが、そろそろ未来へ向けた投資をしていかなければと思う今日この頃です。作業を優先して人と会う機会が減ってきていますので、そろそろこの状況を変えていかないとですね。

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