ひとり税理士を顧問税理士としたときのメリット・デメリット

2020年4月5日


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税理士には、税理士やスタッフを多く抱える大規模税理士法人からスタッフなしで税理士一人で運営している「ひとり税理士」まで、その規模は様々です。ひとり税理士を顧問税理士としたとき、お客様からどのようなメリットやデメリットがあるのか、考察してみました。

PublicDomainPictures / Pixabay

ひとり税理士である顧問税理士のメリット

担当者は必ず税理士

スタッフを抱えている税理士事務所の場合、その事務所が大規模であればあるほど、お客様の担当者はその事務所のスタッフになります。

その点、ひとり税理士と契約した場合、常に担当者は税理士です。多くの場合、会計事務所のスタッフよりも実務経験が豊富で、税務知識があり、適切なアドバイスが可能と言えるでしょう。会計事務所の中にはスタッフの回転率が高く、頻繁に担当者が変わってしまうということもありますが、ひとり税理士の場合、その税理士が健在な限り、担当者が変わることはありません。

ひとり税理士は経営者

自ら、生活をかけて税理士事務所を経営していますので、経営者目線で話をすることができます。また、経営者であることから、仕事に対する責任感は、会計事務所のそれとは比較にならないと思います。

ひとり税理士である顧問税理士のデメリット

何となく不安。規模が大きい会計事務所の方が安心感がある

私もそうですが、ネームバリューがあるほうが安心感があります。なので、税理士も有名な会計事務所にお願いしたい、という気持ちも分からなくはありません。

ただ、税理士というのはお客様の状況に応じたアドバイスができること、複雑な税制の下、正しい税務申告ができることが大事になります。規模の大きい会計事務所はビジネスとしては成功しているとは思いますが、規模が大きいだけスタッフへ教育を行き届かせることが難しかったり、一人前に成長したら退職してしまうというような問題に直面していることが多く、クオリティーの高い税理士を数多く抱えている一部の税理士法人を除き、その品質の維持に苦労しています。

ひとり税理士だとカバーできる範囲が狭いのでは?

何にでもカバーできるオールマイティがよいかというと、必ずしもそうとは言えないと思います。ひとり税理士が自ら対応できない分野についてスペシャリストを紹介した場合、スペシャリストの集合体でお客様をカバーすることになりますから、オールマイティなところの対応よりも一つ一つのサービスのクオリティが高いという結果になることも多いのではないでしょうか。

まとめ

最近は会計事務所がかなり営業に力を入れるようになってきました。銀行や保険屋さんから規模の大きい会計事務所を勧められたという話もちらほら聞こえてきます。でも、それはひとりで税理士をやっている税理士との営業力の違いです。

税務というのは、その品質を見極めるのが難しいので、安易に規模で選ばないようにしましょう。

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【編集後記】

注文していたPCモニターが事務所に届きましたが、HDMIが同梱されていないことが判明。私のノートPCではVDIケーブルは使えないので、快適なデュアルディスプレイは明日へ持ち越しです。

【一日一新】

鳥取県米子市へのふるさと納税。返礼品は21世紀ナシ(20世紀ナシを品種改良したもの)を頼みました。届くのが楽しみです。

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