働き方改革で長時間労働はなくなる?私が体験した長時間労働

2020年4月5日


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TeroVesalainen / Pixabay

長時間労働や残業は好きではないのですが、長時間労働を経験してきています。

長時間労働を避けて、上司から嫌がらせを受けたこともありました。

働き方改革で長時間労働をなくそうというポーズはとっていますが、残業は当たり前、長時間労働してなんぼという思っている方もまだまだ多いのが現状です。

ところで、長時間労働って本当に必要なのでしょうか。

辛い長時間労働

私の最初の職場(税理士講座の講師)では、長時間労働をしている方がたくさんいました。

終電に間に合わず、会社に泊まり込んで仕事をしているという方もいたようです。

では私はどうだったかというと、ほぼ定時帰りでした。

会社で行う仕事といえば、主に原稿の作成でした。

仕事量が多いと、やはり定時内で終わらせることが出来ず、残業する羽目になってしまいます。

しかし、残業しても残業代はでませんでした。

残業代が出ないのであれば、会社で仕事をする必要はないと思い、私は基本的には定時で帰ることにし、自宅で原稿作成をしていました。

自宅であれば、

  • 話しかけられて邪魔されることがない
  • 電話に出なくてもいい
  • 嫌な上司の顔を見なくてもいい
  • 家族と一緒にご飯が食べられる

というように、仕事の効率が上がり、ストレスが軽減され、妻や子供とともに時間を過ごすこともできます。

講師という仕事はシフト制のようなものなので、定時で帰ろうが帰りづらいということはありませんでした。

しかし、年に何回か、定時で帰りづらいこともありました(本試験の解答速報を作成しているときなど)。

いつもであればさくっと定時に帰るのですが、こういう日は上司の許可がないと帰ることができません(残業代出ないのに)。

好んで残業する方も多い中、強制的に残業させられ、給与水準が低いのに残業代がでないというのは今でも憤りを感じる辛い体験でした。

もちろん、その仕事が天職であれば、そこに情熱を捧げたくなるという気持ちがあるのはわかります(特に、講師という仕事はそういう魅力のある仕事です)。

しかし、強制的に残業させられているのに手当が出ないというのは理不尽ですし、そういうのには負けてはいけません。

理不尽な残業をしなければいけない職場であれば、なるべく早めにその環境から抜けるようにしましょう。

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ちゃんと残業代が出る長時間労働

私が勤めた税理士法人は、終電後まで仕事をするのは当たり前という長時間労働が蔓延している職場でした。

しかし、意外とそこでの長時間労働は辛くはありませんでした。

基本給だけで前の職場を上回っており、残業代はちゃんと申請すればフルに貰うことができ、終電を逃してもタクシー代が支給されました。

上司との関係もフラットで、プロジェクトごとに仕事をするので、一人の理不尽な上司に振り回されるということはありませんでした。

労働時間が長いとはいっても季節労働的な感じではあったので、1~4月は辛くても、7~11月まではゆったりと過ごせたのでそこでバランスはとれていました。

もちろん、若かったので耐えられたというのはありますが…(今はもうできません)。

今思うと、もっと効率的に仕事を終わらせることが出来たと思いますし、会社で決められたルールにのっとって仕事をしていたからこそ時間がかかったというところはありました。

ただ、効率面でいえば私がまだ未熟だったというのも一因でしたし、会社としてミスのない正確な仕事をするためには効率性は損なったとしても、手間のかかる手続きでミスを防止するというのはリスク管理上必要であったのでしょう。

その点、ひとり税理士としてやっている今は、自分の能力に見合ったルールを課せばよいので、必要以上の過度な手続きを設ける必要がなく効率的に仕事ができています。

従業員を雇っていたら、きっと禁止するだろうなということもひとり税理士では可能ですし。

管理職や裁量労働制で残業代が出なくなった時の長時間労働

私が体験した中で微妙に感じたのが管理職や裁量労働制で残業代が出なくなった時の長時間労働でした。

残業代は出ないものの、管理職という立場、裁量労働制という責任のある立場からして、定時内に終わらなかったからといって仕事を投げ出すわけにはいきません。

残業代こそ出ないものの、給与水準からすれば、残業代がでない!とブーブー文句を言っている立場ではありません。

これぞ日本のサラリーマンの中間管理職!という状況なのでしょう。

アンビバレントな感じでした。

ひとり税理士としての長時間労働

長時間労働に関しては、甘受しつつもそんなに好きではないということで会社員時代は過ごしてきました。

独立したら、時間管理をしっかりと行って、長時間労働することなく、公私のバランスをうまくとりながら過ごすと心に決めていました。

しかし!

その野望は、仕事が増えてきた今年の1月ころから崩壊していきました。

時間の見積もりが甘く、平日の夕方までに仕事を終わらせることが出来なくなり、土日も仕事をすることが珍しくなくなってきてしまいました。

平日毎日更新だったブログも、平日毎日更新は今年の1月で途絶えてしまい、先週に至っては「原則平日毎日更新」と言い訳をして、それから一週間ブログを更新しない(つまりは例外)という体たらくです。

https://www.ysk-consulting.com/update-blogs-everyweekday/

そんな状況ではありますが、税理士業務は怠ることなく、無事に進んでいます。

時間の見積もりが甘く、仕事を入れすぎてしまったというのがブログ平日毎日更新が途絶えてしまう敗因ですが、平日夕方までに仕事を終わらせるというつもりで仕事を引き受けていたからこそ、税理士業務で滞ることなく無事にこなしていけているというのがあります。

残業を前提に仕事をとっていたら、今頃はパンクして仕事が終わらなかったことでしょう。

多くの方は、時間の見積もりを甘く見ており、実際には見積もり以上に時間がかかることが多いと言われています。

だからこそ、平日の夕方までに仕事をすべて終わらせるという気持ちで、仕事をコントロールすることが大事なのです。

予定以上に時間がかかったとしても、お客様に迷惑をかけることなく仕事を終わらせることができるのです。

(その代わり、ブログが疎かになってしまうという減点がありますが…)

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【編集後記】

一週間、ブログを休んでしまいましたが、その間、文章を書いていなかったという訳ではありません。

とある雑誌への記事の執筆をしていて、ブログを書く時間が寄稿記事を書く時間にすり替わっていました。

雑誌への寄稿記事は、また発売の時に告知します。

残業の記事は避けていたつもりですが、気付いたら残業をテーマにした記事は4回目でした。。

https://www.ysk-consulting.com/overtime-2/

https://www.ysk-consulting.com/overtime/

https://www.ysk-consulting.com/overtime_cons/

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※この記事は、投稿日現在の状況、法令に基づいて書いています。

また、ブログの内容等に関する質問は、受け付けておりませんのでご了承ください。

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