なぜ住宅ローンを組んで分譲マンションを購入したのか?

2017年7月29日


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戸建てや分譲マンションを購入したほうが有利なのか、それとも、賃貸住宅に住むほうが有利なのか、色々なサイトで比較されています。購入と賃貸、どっちがお得なのかという目線での議論になりがちです。私は分譲マンションを購入しましたが、必ずしも分譲マンションがいいと考えているわけではなく、賃貸に住み続けるという選択もありだと思いますし、その人の状況次第でどちらがいいかというのは異なると考えています。

新築分譲マンションを購入した理由

私が今住んでいる新築分譲マンションを購入したのは、2012年。東日本大震災の翌年に完成したマンションを購入しました。

その1:4LDKの間取りの家に住みたい

分譲マンションを購入した理由の一つは、4LDKの間取りに住みたいというものでした。当時の私の家族は、妻と娘2人とで2LDKのUR賃貸に住んでいました。

UR賃貸は更新料がかかることがなく、老朽化した設備が故障した時は貸主であるUR都市機構の負担で交換してくれ、快適に暮らしていました。

しかし、娘が幼児の間は2LDKでよくても、小学生になったら手狭になるのではという不安があり、4LDKの間取りの部屋へ引越ししたいと考えていました。

そこでネックとなったのが、4LDKという間取りとその家賃です。

そもそも、賃貸物件では4LDKという間取り自体、数が少ないのです。そして、家賃が高い…。

当時、私が探していたエリアでは、4LDKの分譲マンションを購入して住宅ローンを返済するほうが、4LDKの賃貸マンションの家賃を払うほうが月々の負担が低かったのです。

その2:住宅ローン控除で税額控除を受けたい

日本の住宅政策は、住宅の購入に手厚くなっています。その一環として設けられている制度が、住宅ローン減税です。

私が分譲マンションを購入した2012年の場合、住宅ローン減税により最大30万円の所得税・住民税の節税効果があります。

購入当時は今ほどではないですが、すでに低金利時代に突入しており、住信SBIネット銀行の変動金利は0.795%だったと記憶しています。

住宅ローン減税は借入金残高の1%の税額控除が受けられる制度ということを考えると、3000万円以下の住宅ローンであれば、住宅ローン減税で住宅ローンの金利の支払いを上回る税金の還付があるのです。

その3:団信を生命保険代わりとして活用したい

住宅ローンを組むと加入することになるのが、団信と呼ばれる団体信用生命保険です。多くの金融機関の場合、その保険料は金利に含まれています。

団信に加入することで、私に万が一のことがあった場合、住宅ローンの残高の返済は、団信の保険金により支払われることになります。

つまり、住宅ローンを組むことで、保険金額が住宅借入金と同額である生命保険に入ったのと同じ効果が得られるのです。

その4:新築の家に住みたい

結婚してから約7年半住んだUR賃貸。愛着もあり、特に大きな不満もなかったのですが、やはり新築の家に住みたいというのは、ありました。

分譲マンションのデメリット

基本的に今住んでいる分譲マンションには満足しているのですが、もちろんデメリットもあるとは思います。

修繕費は自腹

賃貸のときは、借主に過失がなければ、何かが壊れた時や不具合があったときは、貸主の負担で修繕してもらえます。

しかし、購入となると修繕費は自腹です、例え自分に過失がなくても。メーカー保証などはありますが、大抵の場合、物が壊れれるのはメーカー保証が切れた時。

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我が家はまだ特に大きな修繕は発生していませんが、食洗機やトイレ、洗面所などの水回りに不具合が出てしまったらどうしよう、と怯えています。。

巨額の借金を抱えるというリスク

住宅の購入というのは、一生で一度の大きなお買い物です。そして、これにより巨額の借金を抱えることになります。

今後、収入が減ってしまって住宅ローンが払えなくなってしまうということが起きたら、マンションの売却を考えなくてはいけなくなってしまいますし、売却代金が住宅ローン残高を下回ってしまえば、その負担に耐えきれずに自己破産というリスクもあるでしょう。

日本国債が暴落して金利が急騰すれば、住宅ローンの支払いが膨らみ、住宅ローンの支払いが厳しくなってしまうかもしれません。

とはいえ、団信があるということを考えると、住宅ローンの支払いが滞らなければ、住宅ローンの残高=生命保険の保険金額という捉え方もできるので、必ずしも巨額の借金を抱えることをマイナスとして捉える必要はなく、むしろメリットとして捉えることもできます。

固定資産税がかかる

それほど大きい金額ではありませんが、毎年固定資産税がかかります。単純に住宅ローンの支払額だけを考えて購入してしまうと、この固定資産税の金額を予定外の支出のように感じてしまうので、あらかじめ購入前に考慮にいれておくべきことでしょう。

住民トラブルがあったら大変

分譲マンションの最大のリスクはこれではないかと思います。賃貸マンションであれば、周辺住民とのトラブルを抱えることになってしまっても、引っ越しすることで解決します。

分譲マンションの場合、そうそう簡単には引っ越しできません。特にマンションの場合、隣との距離も近いので、運が悪いと住民トラブルを抱えて日々ストレスを感じる毎日となりかねません。

幸い、我が家は隣人に恵まれて、平穏な日々を過ごすことが出来ています。

不動産の値下がりリスク

よく言われるのが不動産の値下がりリスクです。少子高齢化が進んでいる中、4LDKという間取りは特に需要が減っていくことが予想されています。人口が減っていくと予想される中、そもそも不動産を持つこと自体、値下がりリスクが大きいと言えます。

でも、値下がりリスクを抑えて満足できない家に住むよりも、例え値下がりリスクがあったとしても、今、満足できる家に住むことのほうが大事だと考えています。値段が下がってしまったら、それはそれで、満足のいく家に住んだことのコストだと思えばよいのではないでしょうか。

社宅として会社の経費にすることができない

住宅ローン減税を受けていながら贅沢な、と言われそうですが、独立開業してからというものの、賃貸住宅を社宅として会社の経費にするというのはいいなぁ、と思います。

住宅ローン減税は10年間ですが、社宅は賃貸住宅である限り、節税効果は続きます。

引越ししづらい

色々なところに住みたいという方にとっては、住宅の購入というのはあまりお勧めできないのではないかな、と思います。引っ越しするたびに不動産の売却をするってリスクもありますし、手間でもあります。

満足できればそれでいい

住宅の購入がいいのか、賃貸がいいのか、答えはありません。人それぞれ、購入が向いている方もいれば、賃貸が向いている方もいます。

大事なのは、本人が満足の出来る住宅に住むことが出来ているかどうかです。幸い、私の場合、今の住宅に満足しています。将来的に値下がりして不満を持つこともあるかもしれませんが、不透明な将来の満足度を考えるよりも、今の満足度を高めておくというのが大事です。今を楽しく、快適に生きることを大切にしていきましょう。

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【編集後記】

昨日は、午前中はお客様との打ち合わせ。午後は娘2人がお世話になっている造形教室の先生の個展を訪れました。小学生の頃の図工から高校生の頃の美術まで一貫していい成績をとることが出来なかった科目で、その苦手意識から芸術作品には関心を示さないようにしていたことろがあるのですが、最近は芸術作品を見ることが楽しくなってきました。その芸術作品の奥行きの深さを感じることに感銘を覚えます。

【昨日の一日一新】

造形教室の先生の個展

銀座の干物のお店でのランチ

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